クライアント写真お披露目第30弾!今回は元宵節のタイミングに合わせ、『原神』の魈のセルフ写真館でのソロ撮影作品をお届けします。「元宵節」と「魈」の語呂合わせに乗せて、同好の皆様にハッピーな元宵節コスプレをお贈りします。
実のところ、魈というキャラクターのコスプレにはずっと強いこだわりがありました。ゲーム内の設定における彼は、仙人ならではの浮世離れした冷たさと世を厭う雰囲気を持ちながら、同時に重い情義と責任を背負っています。こうした内と外の対比的な雰囲気を表現するため、衣装・メイク・小道具・撮影セットに至るまで、メイクさんやカメラマンさんと何度も綿密な打ち合わせを重ねました。ウィッグは立体感のあるダークグリーンとシアンのミックス染目で、軽やかで流れるような質感を出すため、前髪の不揃いな束感や頭頂部のアホ毛を何度もスタイリング材で固定しました。眉間の紫色のひし形印はメイク全体の引き締め役で、これを描くたびに自分自身のオーラが一段引き上がるような感覚になります。
今回の撮影ロケーションには上海のセルフ写真館を選びましたが、オリエンタルでレトロな空間セットがキャラクターのテーマに見事に合致していました。写真にある本を手にしたスタイリングは特にお気に入りで、背景の書道掛け軸には風雅な詩が書かれ、暖色系のランタンの光と木製ラックが合わさることで、茶室や書斎のような文人風情を一気に醸し出しています。この衣装を身にまとって木製椅子に腰掛け、手に深ブルーの古書を抱えるだけで、作り込んだ表情をしなくともキャラクターの持つ独特の空気感が自ずと溢れ出してきます。
もう一つのシーンでは青磁の大きな陶磁器花瓶と手前に竹の葉を配置し、湯呑みを手に籐椅子に腰掛ける構図で、世俗を逃れた仙人の清々しい日常の一コマの再現を試みました。ボカされた竹の葉の光影と周りの幽玄な緑のニュアンスが、衣装のブラック&ゴールドの切替デザインや水袖に施されたシアンブルーの紋様と美しい色彩の対比を描き出しています。
小道具も今回の撮影における難所の一つでした。緑の長柄武器は職人さんと一緒に組み立てたもので、槍頭部分の透かし彫りや浮遊するひし形の緑色エネルギー結晶はアクリル材で特注制作しました。また、ブラック&ゴールドの龍頭仮面は目元の妖しいブルーの透過光効果により、非常に威圧感のある佇まいに仕上がっています。仮面を装着した接写カットでは、腕に施した緑の蔦模様のタトゥーと相まって、降魔大聖として深淵を護り定める冷酷で粛殺とした気迫を一瞬で引き出すことができました。
最後の2枚は純白背景のスタジオショットに切り替え、衣装・メイク・小道具のディテールをより鮮明に表現できるようにしました。このクリアな光影は、肩の白いスパイクアーマーやアームガードに施された金色のリベットといった細かい作り込みをより一層際立たせてくれます。撮影全体は数時間に及び、体に纏う衣装や小道具の総重量はかなりのものでしたが、仕上がった作品の中にキャラクターならではの孤高で凛とした佇まいと戦闘時の躍動感が再現されているのを目にし、これまでの準備と苦労のすべてが報われたと感じました。元宵節コスプレというお祝いの雰囲気の中でお届けする今回の作品が、キャラの気品や風骨を表現すると同時に、皆様に佳節を祝うささやかな温もりをお届けできれば幸いです。