DJI Pocket 4 Proで撮影風景のメイキング動画を撮ろうとしたものの、操作が全く追いつきませんでした。散々いじり倒してもピントが外れたり傾いた映像ばかりで、P1の椅子に腰掛けてスマホを見つめる自分の姿を見返すと、なんだか切なさが込み上げてきます。ワイヤレス接続や手ブレ補正モードの設定もチンプンカンプンで、説明書を何度読んでも覚えられず、最終的にカメラ任せにして画面の中でフリーズしたような不格好なクリップが量産されてしまいました。
P1がこれほど笑いを誘うのは、武骨な鉄製チェアに座り直してスマホの通知を確認しようとした際、レッグガーターとスカートの締め付けで体勢が崩れ、ぎこちなく固まってしまったからです。手前に歪んで立つ2本の黄色い警戒ポールも相まって、まるで工事現場に取り残された不運な作業員のよう。P2でビシッと杖を構えた凛々しい立ち姿との落差があまりに強烈です。友人たちからも「現場でサボってスマホをいじる作業員そのもの」と突っ込まれましたが、実際はこの衣装を着ているだけで極限状態だったのが本音です。
今回の被写体は『ゼンレスゾーンゼロ』のシーシア。大好きなデザインですが、着付けの過酷さもトップクラスでした。超ロングの金髪ツインテールと髪飾りはセットだけで膨大な時間を費やし、スタジオの金網フェンスに何度も引っかかる始末。赤いショート丈トップスに合わせたダイヤ柄の黒いコルセットは息も絶え絶えになるほどタイトで、食事どころではありませんでした。ボトムスの黒ストッキングコスプレとレッグガーターの組み合わせも、食い込みやズレを防ぎつつ脚長ラインをキープするためミリ単位の微調整を反復。靴の赤白リボンも歩くたびに緩むため常に気を配りました。
何より体力を削られたのは、ねじれた木製の重厚な杖です。ずっしりと重く、掲げてポーズを取り続ける腕の筋肉は悲鳴を上げていました。休憩中に杖を置いてへたり込んでいた瞬間こそがP1のスマホ姿です。鉄骨トラスやチェーンが入り乱れる重厚な工業風ロケーションに、暗めの青緑系ライティングが相まって世界観は抜群でしたが、衣装の赤が背景に沈んだり顔が白飛びしないよう、カメラマンさんは光の角度調整に全力を注いでくれました。
Vlogを撮ろうと持ち込んだDJI Pocket 4 Proの扱いに手こずりタイムロスもありましたが、帰宅後に張り付いたストッキングと靴を脱ぎ捨てた瞬間の解放感と、手元に残った完成度の高い写真を見れば苦労は完全に吹き飛びました。過酷な機材トラブルと疲労を乗り越え、『ゼンレスゾーンゼロ』の世界観を表現し切った充実のコスプレ撮影記録です。