今回のハイディラオ×ロコ王国コラボ撮影では、私がシェリー コスプレを担当し、パートナーの顧夢忱さんがエンゾ コスプレを熱演しました。普段から『ロック王国』の作品が大好きなこともあり、このお仕事のお話をいただいた時は本当に胸が高鳴りました。撮影に向けて衣装や小道具の準備にもかなり気合いを入れました。私のシェリーの青い制服は仕立てが美しく、縁取りの白いパイピングをシャープに見せる必要がありました。ウィッグは前髪を綺麗にカットし、エルフ耳のパーツを合わせることで、メイクテストの段階からキャラクターへの高いシンクロ率を実感できました。一方の顧夢忱さんもシルバーパープルのショートヘアに赤いベストと帽子を合わせ、細部のディテールにまでこだわり、手袋の質感に至るまで完璧に仕上げてくれました。
撮影ロケーションはハイディラオの店舗内で行われました。公式コラボということもあり、店内には心躍る要素が満載でした。背景の大型スクリーンにはコラボPVがループ再生され、周囲には愛らしい黄色いアヒルのぬいぐるみがたくさん並んでいました。私たちは客席のダイニングエリアに腰掛け、空間に広がる暖色系の環境光を巧みに活かして雰囲気を盛り上げました。ただ、レストランの照明は複雑でトップライト(真上からの光)が多いため、撮影中は角度を細かく調整し、時には顔を少しあおるようにして影が落ちすぎないよう工夫しました。写真の完成度を高めるため、手前に置かれた巨大なアヒルのぬいぐるみを前ボケとして取り入れるなど、前景と背景のレイヤー構造を意識した多彩な構図に挑みました。
撮影中、私と顧夢忱さんの間ではたくさんのキャラクター同士の掛け合いが生まれました。シェリーとエンゾは原作において深い絆で結ばれているため、ポージングにおいても息の合った信頼感と微かなドラマチックな緊張感の双方を表現できるよう意識しました。写真1枚目では二人でピースサインを作り、コラボイベントらしい明るく楽しい記念撮影の雰囲気を全面に打ち出しました。2枚目では私が黄色いアヒルのフード付きパーカーを羽織り、2つのオレンジの小道具を顔の横に添えることで、より茶目っ気あふれる愛らしさをプラス。顧夢忱さんが頬杖をつき、息を合わせて次のポーズを決めるなど、二人のギャップがとても魅力的なシーンとなりました。
撮影中にはちょっとした裏話もありました。営業中の店舗だったため、隣のセルフバーや通路をお客さんが時折通り過ぎるシチュエーションでした。私たちは人混みを巧みに避け、タイミングを見計らってシャッターを切りました。二人の寄りカット(近景)を撮る際は、構図のバランスを保つため画面の中央寄りに腰掛け、密度感のあるリッチな構図を意識しました。現場のアヒルのぬいぐるみは質感が非常に良く、両脇に綺麗に配置し、「了不起的天分(並外れた才能)」と書かれたプレートも画面の素敵なアクセントになってくれました。
コスプレは単に衣装を着てメイクを施すだけでなく、短時間でキャラクターの心情を深く理解し、身体表現を通してそれを具現化することが求められます。今回の撮影では視線や表情のニュアンスにこだわり、シェリー本来の活発な性格をベースにしつつも、特定の光と影の下では落ち着いた深みのある眼差しを覗かせることで、作品に豊かな感情のグラデーションを宿らせました。顧夢忱さんの表現力は素晴らしく、彼との共演のおかげで瞬時に世界観へ没入でき、カメラの位置を軽く確認し合うだけで次々とスムーズにシャッターを切ることができました。ハイディラオでの撮影は、『ロック王国』ならではの濃密なゲームの世界観と、飲食店が持つリアルで温かい生活感が心地よく調和した、非常に親しみやすく特別なコスプレ体験となりました。