今回の撮影は『NARAKA: BLADEPOINT』における胡桃の「桜天雲女」の姿をテーマにしており、全体の視覚的な雰囲気は事前に設営したピンクの桜と温泉のシーンをベースに作り上げました。
撮影と小道具は達達(ダダ)さんが担当し、扇子や和傘にあしらわれた花々はすべて手作りで、小道具の繊細な質感が画面の完成度を大きく引き上げてくれました。メイクは私自身が担当し、二次元のキャラクター設定を考慮してピンクや紫寄りのトーンをベースに目元の輪郭を強調しました。ヘアセットは零曦(リンシー)さんが手がけ、ピンクのウィッグのレイヤーやカールの質感を絶妙にセットしてくれました。滺然(ヨウラン)さんが制作したケモ耳もふっくらとした立体感があり、全体のヘアスタイルと美しく調和しています。
スタジオは「人間仙境」の国泰スタジオ版を選び、水辺とたくさんの桜の枝を組み上げ、水面にはスモークによる霧の演出を加えました。カメラマンのライティングは非常に繊細で、サイド逆光を使って髪や薄絹の透け感を際立たせつつ、正面からはソフトボックスで顔全体に均一な光が当たるよう調整しました。
撮影で最も気を配ったのは衣装の動きです。スカートの繊細なオーガンジーの立体感を保つため、立ち姿の傾きを常に微調整する必要がありました。表紙になった座りポーズの構図では、脚のラインを長く見せながら扇子を持つ手元の表情にも気を配り、画面が窮屈にならないよう工夫しました。水辺のシーンでは、水面の波立ちや霧が顔にかからないよう、動作の大きさをコントロールするのが難所でした。
レタッチ作業では、達達さんが背景の桜の色温度を統一し、水面の反射光を抑えつつ、脚の素肌の質感や足首の赤いリボンといった細かな装飾の鮮やかさを重点的に残してくれました。衣装にはゴールドのリボンや花のモチーフがあしらわれており、ハリのあるスカートと外側のシースルー素材がスタジオの照明下で異なる反射を見せるため、ハイライト部分を適度に落ち着かせる調整を行いました。
企画から完成まで何度も打ち合わせを重ね、小道具の配置やポージングの指示、照明位置の微調整にかなりの時間を費やしました。チーム全員の連携も非常にスムーズで、最終的な写真の仕上がりも当初思い描いていたイメージ通りに美しく結実しました。