今回の祐天寺にゃむ(祐天寺にゃむ コスプレ / BanG Dream! Ave Mujica)の撮影で最もこだわったのは、メイク・衣装とロケーションの調和でした。紫のショートヘアスタイルは前髪とサイドのレイヤー感を丁寧に入れることで自然な毛流れのカーブを作り、ピンクパープルのカラコンと同系色のアイシャドウを合わせることで、屋外の自然光の下で透明感あふれる輝きを放つように仕上げました。衣装にはグレーのドット柄オフショルダートップス(フリル仕様)に黒のミニスカートとチョーカーをセレクト。ほんのりパンクでどこかレトロな着こなしに、黒の太ヒールメリージェーンを合わせることで、歩く姿も非常にスタイリッシュに映えます(アニメ風コーデのシェア)。
撮影は4つのシチュエーションに分けて行いました。1枚目はテラスで、緑のチェアと金網フェンスを活かした座りポーズを採用し、脚を組む仕草と手元のニュアンスによって靴やコーディネート全体の美しいプロポーションを際立たせました。2枚目は連絡橋で、遠近感(パース)を出すために手すり際に立ち、望遠レンズと背景の街路樹を活かしてどこか儚げな空気感を演出しました。3枚目はストリートで、建物のファサードが描く垂直ラインを活かして自然に体を斜めに向け、ボディラインをスラリと長く見せました。4枚目には建築物の水辺を選び、水面の映り込み(リフレクション)と背後のダークトーンの彫刻を背景にした半身のアップを撮影しました。構図が最も引き締まり、視線と手元の所作も完璧に決まったため、トップスの細部とキャラクター特有のクールでちょっぴり小悪魔的な愛らしさを表現するのに最適な1枚となりました。
撮影中は天候や自然光の影響に常に気を配りました。屋外の光が強いため、メイクのテカリ防止や、動きの中で被写体ブレを起こさないようシャッタースピードのコントロールを徹底しました。シチュエーションが変わるたびに優雅で静謐な佇まいから自由で快活な表情まで全く異なる感情を表現でき、キャラクター本来の持つ多面的な魅力を忠実に再現できた今回の撮影(都会の屋外ポートレート)は非常に楽しく、スタイリングを超えたコスプレ表現の奥深い魅力を肌で実感することができました。