今回挑んだのは『Fate/Grand Order』の源頼光で、ちょうど3周年記念ということもあり、この紫の戦袍を引っ張り出して撮影することにしました。この衣装を見て「東條希ちゃん?」と聞く方も多かったですが、紫のショートヘアに紫のチャイナドレス風デザインは確かに被りがちです。ですがFateシリーズやFGOに詳しいプレイヤーなら、一目でこの平安時代の女武将だとお分かりいただけるはずです。衣装は当時オーダーメイドで仕立てたもので、ダークパープルの地模様生地に金のフチ取りを合わせ、襟元や胸元のロイヤルブルーのチャイナボタンは手作業の技術が試され、自分で位置を整えるのに時間をかけて縫い付けました。頼光ママならではの凛とした静けさと威严を兼ね備えた気質を再現するため、ウィッグにはパール感のある鮮やかな紫を選び、前髪はあえて斜め分けにし、後頭部には一本のロング三つ編みを施しました。アイメイクにはライトパープルのカラコンを用いて全体の色調に呼応させ、アイラインをわずかに引き伸ばすことで、目元の印象をよりキリリと際立たせました。黒の折り扇とライトパープルの手袋を合わせ、肩の白いファー装飾も加えて、全体的な空気感には自分自身とても満足しています。
イベント参戦は本当に大変で、朝5時半に起きてメイクとウィッグをセットし、6時にスーツケースを引いて出発。会場に到着した頃には入り口に長蛇の列ができていました。入場後は人波を押し分けて空きスペースを探すだけでなく、画角に乱入するカメラを避けつつ、立ち姿で2時間以上撮影し、腰も脚もパンパンになりました。ですが現場でたくさんの仲間に巡り合い、「源頼光のコスプレだ!」と気づいて合影(ツーショット)を求めてくれたり、ガチャですり抜けた画面をスマホで見せてくれたりと、とても楽しく会話できました。この衣装はハイネックでファーの肩飾りがついているため、館内を歩き回る際に振り返ると隣の展示台に擦れやすく少し不便でした。そのため撮影時は上半身をピンと伸ばすよう意識し、結果として衣装の美しいシルエット線を際立たせることができました。
今回ロケではなくインドアのイベントを選んだ理由は、連日の雨で屋外がぬかるんでいたからです。展示場の光線は複雑ですが、通路のトップライトや人工光源を利用して柔らかい影を作り出し、頭上の直射白光を避けることで、肌色や衣装の紫の質感を綺麗に再現できました。レタッチでは過度なフィルター処理を避け、背景の雑多な足元や通行人を軽くボカす程度にとどめ、閲覧者の視線を人物や小道具に集中できるようにしました(イベント写真)。今回のスタイリングはデザインから完成に至るまでかなりの工夫を凝らし、特にウィッグの毛流れやチャイナボタンの対称性については、原画と何度も比律照合しました。一日中のイベントで身体はバラバラになりそうでしたが、二次元の世界で大好きなキャラクターへ束の間なりきれる体験は実に特別です。今後は源頼光の他の再臨スタイリングも探求し、次回はより複雑な装備に挑戦してみたいと思っています。