今回のオルガマリーの衣装は、生地選びから制作まで約3週間かかりました。帽子のフチにある青い花々と角(ツノ)の造形が一番手間で、軽量の発泡素材を使用しているため、頭に載せても重すぎず助かりました。
白いレースのケープは透け感が理想的で、太陽光の下で中の黒いインナーのシルエットが綺麗に透けて見えます。腰元の大きな黒いリボンはハリのあるサテン生地を使用し、しっかり結ぶことでウエストラインをすっきりと引き締めてくれます。グローブは特注の黒いショートタイプで、指先にすべり止めがついているため、小道具の持ち替えや髪の毛の整理にとても便利でした。メイクに関しては、目元の赤みをあえて強調し、オレンジレッドのカラコンを合わせることで、所長特有の意志の強さとどこか神経質な印象を表現しようと意識しました。
撮影当日の自然光は最高のコンディションで、午前10時頃の光がバラのパーゴラを通り抜け、顔に美しい木漏れ日を落としてくれました。レフ板を追加する必要がないほど肌の透明感が引き立ちました。カメラマンのAkaneさんがたくさんのアングルからキャプチャしてくれて、顔寄りのアップから花々に寄り添うサイドカットまで多彩なショットが揃ったコスプレ撮影となりました。鮮やかなブルーのレッグカバーに気づいた方もいるかもしれませんが、这是帽子にあしらった青い花とリンクさせており、衣装全体の配色を白・黒・水色の3色に統一しています。庭園のバラはマゼンタやライトピンクが多く、私の冷色調の衣装と合わさることで、とても心地よい視覚的コントラストを生み出しています。
この写真を撮影中も頭の中では『Fate/Grand Order』のピックアップガチャのことが気になっていました。完凸を目指すわけではないのですが、キーキャラクターのために聖晶石を貯めておくのが習慣になっているからです。屋外ポートレートのポーズ付けでは戦闘姿勢を控えめにし、バラ園を静かに散策しているような落ち着いた状態を選びました。カルデアで過ごす所長にも、たまにはリラックスする時間が必要ですから。
レタッチ(後処理)では背景のハイライトを抑え、花びらの質感や葉の緑をしっかり残しました。肌も過度な肌補正を避け、光影のグラデーションによる立体感を維持しています。この衣装で花壇の周りを歩くと、スカートの裾やレースが何度も枝に引っかかりましたが、素晴らしい効果のためと耐えました。これこそコスプレのリアルであり、美しさの裏にある苦労は本人にしか分かりません。総括すると、今回のバラ園の撮影は光、ロケーション、衣装の完成度のすべてにおいて非常に満足のいくものとなり、オルガマリーというキャラクターへの誠実なリスペクトを形にできたと感じています。