この「覇王別姫」の虞姫のスタイリングは、メイクアップから撮影まで、実はかなり長い時間をかけて準備しました。特にヘッドドレスの赤いポンポンや青い金属の紋様など、どのディテールも手作業での微調整が必要でした。この赤と黒を基調とした戦袍を身にまとうと、肩の金色の羽飾りや腰のフリンジが全体の造形に京劇のような風情を添えてくれます。そして、手にした金色の双弩は虞姫の象徴的な武器であり、持っているとついつい弓を引くポーズを取りたくなってしまいます。
撮影の際、照明スタッフさんがサイド逆光を当ててくれたおかげで、ポンポンのふんわり感と衣装のベロアの質感が絶妙に際立ちました。黒いハイスツールに座り、できるだけ脚のラインが美しく伸びるように意識しました。ゲーム内の虞姫のスキルモーションはどれも非常に軽やかなので、あえてこの真っ赤な厚底レースアップハイヒールを選びました。スタイルの比率を長く見せるだけでなく、全体の配色とも見事に呼応しています。3枚目の全身写真は私が一番気に入っている一枚で、構図の中に背景のソフトボックスやグリッドが少し写り込んでおり、スタジオ撮影のオフショットのようなリアルさがあります。純粋な背景よりも、かえってストーリー性が感じられます。
いくつかの異なるアングルを試しました。4枚目はフカン(見下ろし)の視点で、両手を前に突き出して弩を構え、少し圧迫感を持たせています。5枚目は被写界深度を浅くして手前の武器をぼかし、視線はカメラに集中させました。この「虚と実」の組み合わせが画面に奥深さを与えています。6枚目は、おなじみの弩を持った横向きのポーズに戻り、肩の羽飾りとヘッドドレスの対称的な美しさを強調しました。
キャラクターそのものについて言えば、虞姫の設定にはいつも惹かれます。江南の女性らしいしとやかさがありながら、戦場での果敢さも持ち合わせています。「覇王別姫」のスキンは古風コスプレの美学を極限まで高めており、赤を基調とし、金と青のアクセントが加わることで、まさに視線の中心となります。今回は東莞国貿の撮影スタジオで撮影を行い、チームとの息もぴったりでした。
コスプレは私にとって単に外見を真似るだけでなく、キャラクターの表情や気品を捉えたいと思っています。細部までこだわり抜いて作られた装備を身に付けるたびに、あの仮想の世界にまた一歩近づけたような気がします。この写真セットに込められたこだわりとディテールを、皆さんに感じていただければ嬉しいです。