着付け小物を買い揃えて自信満々だったものの、実際に浴衣を着るのがこれほど難しいとは思いませんでした。肌襦袢はどう合わせてもズレてしまい、半衿は位置が定まらず、一番難しかったのは伊達締めでした。きつく締めると息苦しく、緩めると着崩れてずり落ちてしまいます。十数回もやり直して、ようやくこの紫地に白ストライプの浴衣をなんとか身に纏うことができました。この色は黒猫のために特別に選んだもので、淡い紫のベースにピンクの花びら模様、鮮やかな黄色の帯が合わさって、一目で世界観が伝わる配色です。しかし着用時は帯板や腰紐で前側の形を整える必要があり、背中の帯締めも結び目がなかなか綺麗に決まらず、鏡を見ながら手探りで格闘して指が攣りそうになりました。さらに胸元や背中に補正タオルを挟み、綺麗なカーブを描くよう凹凸を調整しました。
自分で浴衣を着付けするのは今回が初めてで、人が着ているのを見ると簡単そうに思えましたが、実際に自分でやってみると力仕事であり職人技でもあるのだと痛感しました。黒髪ロングストレートを整え、白い小さな花の髪飾りを挿し、赤紫色の巾着を持って紫の下駄を履きました。黒猫は内向的な性格なので、撮影時もポーズを控えめにし、スマホで顔を隠して後ろの長い髪と衣装全体のシルエットだけが見えるようにしました。襟元を引いたり帯を直したりするたびに、もっと体に沿って着こなせたらと感じましたが、ひとまずは見られる形になったと思います。鏡の前でポーズや角度を探り、正面からのカットは全体のコーディネートがはっきりわかる綺麗な構図になりました。多少のシワは避けられませんでしたが、一生懸命着付けを学んだ証でもあります。五更瑠璃 コスプレということで、寒色系の浴衣を選んだのはキャラクター設定にもよく合っており、着付けは不器用だったものの色味やディテールに間違いはありませんでした。『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の五更瑠璃の普段の毒舌で中二病な一面と、浴衣を着てお祭りに行くギャップがとても魅力的で、髪をかき上げて巾着を持つ姿が際立つように撮影しました。浴衣本来の生地はとても軽やかで、綺麗に着られれば動きやすいのですが、着付けに失敗すると着膨れして見えてしまうのが、まさに着付けの奥深さだと感じます。
様々な小物を買い集めることから手作業で悪戦苦闘するまで、すべては大好きなキャラクターが夏に浴衣を着た姿を自分の手で再現したかったからです。紐を結んで手が痛くなったり、背中のたるみがどうしても取れなかったりと大変な工程もありましたが、鏡の中の自分を見つめ、一つのことに夢中になって研究する時間はとても楽しいものでした。初心者にとって、肩のラインや襟の合わせ具合、裾の落ち感などは、何度も練習を重ねて身につけるものなのでしょう。今回は腕試しの練習として、良い経験値になりました。撮影時は脚を見せず下駄を履くだけでしたが、全体的にとても涼しげな仕上がりになりました。こうした少し不器用な試行錯誤も、キャラクターを表現する上での大切なプロセスです。これからも綺麗に着こなすコツを少しずつ研究していきたいと思います。次回はもっとスムーズに着られるはずです。本当に難しかったです!