今回は『FGO フェイト』におけるジャンヌ・リリィのセーラー服スタイリングを撮影しました。事前準備の段階では、衣装をオーダーする際に黒地に赤ラインが入ったセーラー襟の生地感にこだわり、ウエストの黄色いリボンも設定画のバランスに近づけるよう幅や比率を何度も調整しました。ウィッグは淡いブロンドを選んで毛先にレイヤーを入れ、両サイドの黒リボンには軽量な鈴の飾りを合わせました。軽やかなプラスチック製で澄んだ音が鳴り、動いても重さを感じさせません。
撮影前の準備は細やかで、ウィッグの毛流れを整えて絡まりを防ぎ、衣装のシワや襟元を綺麗に整えました。メイクは透明感のある萌え系スタイルを意識し、マット質感のファンデーションを首元まで自然に馴染ませました。アイメイクは赤みブラウンのアイシャドウを目尻に広げて瞳を大きく見せ、明るいブラウンのカラコンにピントの合ったキャッチライトを宿して柔らかな目元に仕上げました。チークは目の下と頬の高い位置に入れて無邪気な少女感を演出し、みずみずしいレッドオレンジのリップで血色感をプラスしました。
撮影当日は曇り空で光が柔らかく回り、強い白飛びや潰れたシャドウのない絶妙な撮影環境でした。1枚目は日の丸構図の正面バストアップを選び、シルバーの髪飾りのディテールやカラコンの発色、メイク全体の美しさを際立たせてカバーに最適な端正な一枚にしました。2枚目は窓からの自然光を活かした振り返りの横顔で、ぼかした街並みを背景に豊かな空間の奥行きを演出。3枚目は紫の耳がついた白ウサギのぬいぐるみを抱えたあおり構図で、愛らしく素直な雰囲気を表現しました。4枚目は肩にオカメインコを乗せた横顔のアップで、生き物との触れ合いが画面に生命感と自然な躍動感をもたらしてくれました。
大人びたセクシーさを必要としないキャラクター設定のため、セーラー服の襟元や肩のラインを美しく魅せるバストアップ中心の構図に絞り、全身のスカート丈や脚のラインを過度に強調することは控えました。撮影中は鳥が驚かないよう動作を控えめに保ち、静かに落ち着いた瞬間を狙ってシャッターを切りました。レタッチでは高低周波による丁寧な肌補正で陶器のような素肌感を残し、シルバーの髪飾りの白飛びを抑えて上質な高級感を演出しました。黒い生地の細やかなシワや陰影を活かすことで、思い描いていた通りの理想的な作品に仕上げることができました。