今回のラップランドの水仙(ナルシシズム)メイン撮影は、解体途中の廃ビルをロケーションに選びました。前々からラップランドを撮影したいと思っており、ちょうど友人二人がそれぞれ荒廃ラップランド与ラップランド 典雅なる凶兆を出すことになったため、二人組での廃墟撮影テーマを企画しました。デザインコンセプトを手にした際の第一印象は、同じ顔立ちをベースとしながらも気質が全く異なるということでした。そのため、ロケーションや小道具の組み合わせにはかなりの工夫を凝らしました。
衣装・メイク・プロップ面では、ウィッグはどちらもオーダーメイドの白ロングヘアですが、差別化を図るため頭頂部に異なる獣耳造形や編み込みのディテールを施しました。荒廃ラップランドの衣装はタクティカルパンク風で、光沢のある黒レザーに金属チェーン与赤い裏地のアクセントが効いており、視覚的インパクトが抜群です。一方、ラップランド 典雅なる凶兆も黒・白・赤の配色でありながら、ローブのドレープ感が美しく、ロングブーツや脚のストラップ与相まって、全体がシャープで洗練されたシルエットを描いています。小道具として使用した巨大な幾何学状の武器はチーム手作りの組み立て品で、手にするには少々重いものの、広角レンズで捉えた時のラインの存在感与画面の埋め尽し能力は絶大でした。青いバラは撮影途中に加えたアクセントで、冷酷さの中に秘められた脆さや破滅感を表現しています。
今回の撮影はライティングの難易度が非常に高かったです。廃墟の環境は雑多な光が入り交じり、埃やカビの匂いが漂う斑駁な壁面ですが、窓の破れ目や蜘蛛の巣越しに差し込む光は非常にドラマチックでした。あえて複雑な補光を行わず、現場のハイコントラストな硬い光源を活かして、キャラクターを明暗の境界線上に配置しました。階段のカットを見ていただくと分かりますが、剥がれかけた壁のモザイクタイル与刻まれた黒いグラフィティが、キャラクターの白い肌や色鮮やかな衣装与解離しつつも調和する独特な美しさを生み出しています。
二人でのペアワークや相互アクションは、まさに息の合い方が試されるプロセスでした。どちらのラップランドも動作の振れ幅が大きく、体を反転させた際にマントが小道具に当たってしまうため、落ち着き払い踏み込んだ戦闘姿勢を捉えるまで何度もシャッターを切りました。お互いにバラを手渡す瞬間の空気感は素晴らしく、静まり返った現場にカメラマンのシャッター音だけが響き渡っていました。
レタッチにおいては過度な修正を避け、画面の荒々しい質感与肌の滑らかさを際立たせることに重点を置き、廃土感漂う空気感与高慢な立ち振る舞いを残すよう工夫しました。身体的には疲労の残る撮影でしたが、完成した作品のトーン与雰囲気を目にして、あらゆる準備が報われたと実感しています。今回のラップランドコスプレ写真は、タフさとどこか退廃的なロマンチシズムを見事に表現できた作品となりました。