この衣装の準備には少し時間がかかり、特にウエストの複雑な構造と大剣の特殊素材の加工については、前後で約3回の微調整を行いました。撮影当日は、大剣の重さゆえに片手で構えてポーズをとるのに十分な手首の力と体幹の強さが必要でした。ロケーションの選択肢が限られていたため、主に部屋の角でライティングを工夫して雰囲気を演出しました。この紫がかったピンクのメイン光源は陰影の描写にとても役立ちましたが、肌色が赤くなりやすかったため、レタッチではカラーセパレーションとバランス調整を主に行い、衣装本来の質感と光沢をできる限り残しました。スカートのデザインやストッキングを合わせた脚のラインをより美しく見せるため、立ち姿と膝立ちの2つのアングルで撮影しました。立ち姿のカットはお腹を引き締めて脚の甲までピンと伸ばす必要があり、体力の消耗が激しかったです。膝立ちは比較的楽でしたが、衣装の裾の自然なドレープを崩さないよう、大剣を地面につける位置を慎重にコントロールする必要がありました。白いロングブーツは特注品で、幾何学模様に特殊な反射素材が使われており、紫色の光の下でひときわ存在感を放ちました。チュールスカートの裾のステッチには細かなディテールが多く、撮影中はほつれに注意する必要がありました。今回の写真撮影はトータルで約3時間かかり、途中で動きが大きすぎたために剣の柄のツバパーツが外れてしまい、拾って固定し直すのに数分かかったりもしました。工程全体としては少し疲れましたが、様々なライティングアングルから浮かび上がる仕上がりを見て、事前の衣装調整の苦労がすべて報われたと感じました。レタッチでは発光エフェクトと剣の刃のハイライトを強調し、視覚的なインパクトを一層高めました。撮影中は周囲に人がおらず非常に静かだったため、その没入感のおかげでキャラクターに入り込みやすく、堂々とした威厳のある身体表現をじっくり突き詰めることができました。撮影後にウィッグや髪飾りを外すのにもかなりの時間がかかり、一日中忙しく過ごした気分です。このスタイリングにおいて体幹の姿勢は非常に重要で、少し猫背になるだけでも全体の気迫が損なわれてしまいます。幸いにも当日の光とアングルが求めていた冷艶さと力強さをしっかりと捉えてくれ、非常に充実したコスプレの写真撮影となりました。