【2Bコスプレ】『ニーア オートマタ』、黒の契約の裏に秘めた静謐 - 1 枚目

本作の2Bコスプレ作品は、主にコスプレレタッチによる毛流れの加筆と色調補正で構成されており、現実離れした質感を追求しました。一見してCGグラフィックと見間違う方も多いですが、撮影した元写真は比較的シンプルで、制作の大半はポストプロダクションの試行錯誤に注がれています。初期のトーン設定では、キャラクターの絶対的な静けさを際立たせるため背景を極力暗く落とし、手前の白い花とミニマルな明暗のコントラストを構築しました。白い花にはわずかに光を反射する造花を使用しており、事前のライティングですでに淡く発光しているようなニュアンスを出し、レタッチでさらにハイライトを強調しました。カスタムオーダーした大剣のプロップはずっしりとした重みがありましたが、撮影時は被写界深度でボカしたため柄のシルエットのみが浮かび上がり、視線を顔元と花へ自然に集中させる効果を生みました。純黒のマット素材で作られたアイマスクは光を強く吸収し、青白い肌色と相まって顔から余計な感情を完全に削ぎ落とし、キャラクターの魂を宿らせています。コスプレレタッチにあたっては、リアリスティックな世界観を損なわないよう、あえて純粋なアニメ調への加工は避けました。陰影を深め、ハイライトを引き締めるトーン調整に徹することで、画面全体に冷徹で静謐な空気を漂わせています。最も時間を要したのは毛流れの描き込み作業で、髪の毛の質感に沿って1本ずつ加筆し、リアルな立体感を高めつつ、銀白のショートヘアならではの美しい光沢感を忠実に再現しました。2次元と3次元の狭間にあるこの質感は、花の光彩と調和させるためにパラメータの微調整を何度も繰り返しました。撮影現場は薄暗く冷え込んでいましたが、その過酷な環境こそがキャラクターへの深い没入感を後押ししてくれました。CGではありませんが、髪の毛を描き込むことでウィッグの粗を巧みにカバーし、まるでゲームの3Dモデリング画面から切り取ったかのような完成度に仕上げることができ、これもまた撮影後のコスプレレタッチ表現の醍醐味だと感じています。