今回のアリスのコスプレ写真は、実は昨年の秋に撮影したものです。撮り終えた当時はとても手応えを感じていたものの、気がつけば『無職転生』第3期の放送が始まるまで温めてしまい、少し遅れての「赤ママ」アンコールとなりました。皆様が幼少期のアリスを懐かしんでいる姿を見て、私も思わずこの写真フォルダーを開き、衣装やメイクを丹念に準備していたあの日々を思い出しました。
まずはウィッグとメイクについて。アリスの象徴である鮮烈な赤髪は、三次元では浮いて見えやすいため、毛量を梳いて段差をつけ、毛先のカールがふんわりと自然になびくよう時間をかけて調整しました。頭頂部の黒いカチューシャは欠かせないディテールで、これを装着した瞬間に彼女特有のツンデレで気品ある貴族の佇まいが一気に立ち現れます。メイク面では赤いカラコンを選んで深みのある眼差しを再現し、目元には赤みのあるアイシャドウをぼかして広めのチークと自然なリップを合わせ、冷涼感と少女らしさの絶妙な調和を追求しました。撮影当日は日差しに恵まれ、自然光が顔に降り注ぐことで赤髪の美しさがより一層鮮やかに際立ちました。
続いて衣装のこだわりについてです。白いトップスにはハリのある上質な生地を採用し、襟元の黒いリボンを視線のアクセントに据えました。2本の黒いリボンをあえて長めに垂らすことで、歩くたびに優雅な揺れ感を演出しています。肩口はストラップで固定するオフショルダー仕立てになっており、鎖骨を覗かせることで適度な抜け感をプラス。ウエストの黒いコルセットベルトが美しいくびれを強調し、内側の赤黒の帯が鮮烈な色彩対比を描き出します。ボトムスにはダークブラウンのプリーツスカートを選び、裾に黒いフリルをあしらうことで、回転した際に美しい弧を描く中世の冒険者らしい重厚な質感を表現。足元にはタイツタイプの白ストッキングと黒のバックルローファーを合わせ、黒・白・茶・赤が織りなすクラシカルな配色を美しくまとめ上げました。長袖をベースにした装いでありながら、肩見せと白ストッキングの抜け感が軽やかさと可憐な魅力を引き立てています。
ロケ地には木組みの梁が美しいヨーロッパ風の建築群を選定。白い漆喰壁と深みのある木材の調和が異世界の街並みの情緒を醸し出し、遠くに見える色とりどりの三角旗が世界観を深めてくれました。カメラマンの@狗子狗子様はポージングの誘導が非常に巧みで、形を固めすぎず「この異世界の街を歩いている感覚」を大切にするようアドバイスしてくださいました。1枚目は髪に手を添えた瞬間のスナップ、2枚目は両手を後ろに組んだ姿、3枚目は髪を後ろへ払う所作、そして4枚目はくるりと振り返った瞬間にスカートの裾と白ストッキングが美しく広がったカットです。4枚目は全身のコーディネートが綺麗に収まり、足元の躍動感が旅立ちの冒険者そのものを想起させるため、個人的に最も気に入っています。振り返ると当日は少し蒸し暑い気候でしたが、完成した写真のクオリティを目にした瞬間、すべての苦労が報われたと感じました。皆様が第3期の新たな物語に見入っている今もなお、あの少しトゲがあって負けん気の強かった少女時代のアリスが、私にとって色褪せない愛おしい存在です。