今回の『崩壊3rd』エリシア・人の律者スタイリングの企画では、軽やかで優しい空気感を何よりも再現したいと考えました。
最初の準備から完成まで約1ヶ月以上を費やしました。ウィッグ選びでは質感の柔らかいピンクのロングヘアを厳選し、紫のカラコンを合わせました。人の律者の設定に近づけるためアイメイクにも工夫を凝らし、瞳にストーリー性を宿らせるよう努めました。
衣装面では、幾重にも重なる白いドレスにゴールドの金属製アームレットが上質な質感を放ち、紫のシースルーチュールスカートは歩くたびに美しく揺らめきます。撮影ロケーションには彫刻が施された白い柱が並ぶ建築を選び、優美で神聖な世界観に調和させました。カメラマンさんとライティングを相談し、ハイライトの光の滲みをあえて残すことで、夢幻少女風の幻想的な柔らかさを表現しました。
花を手に持ったり手すりに寄りかかったりする仕草をメインにし、硬い立ちポーズは意識的に避けました。髪飾りが想像以上に重く、表情管理を維持し続ける必要があったため撮影後半は体力的にもハードでしたが、仕上がりはほぼ思い描いていた通りのクオリティになりました。
キャラクターへの理解についてですが、世界を救う物語のように、彼女の心には限りない包容力があり、世界中のすべてのものが美しいもので満たされることを願っています。撮影中も柔らかくも芯のある眼差しを意識し、その温もりを伝えられるよう全力を尽くしました。
新しいコスプレを準備する際、最も手間がかかるのはやはり事前の準備段階です。レンズの前で完璧な姿を見せるため、ヘアメイクさんと何度も擦り合わせを重ねました。ピンクのロングカールヘアは丁寧に毛束感とレイヤーを作り、白い翼状のヘッドドレスの位置もミリ単位で正確に合わせました。肩や腕のゴールドの防具は金属の質感を帯びた素材を選び、光を反射させて立体感を高めています。淡い紫と白のスカートに青紫の花の装飾が散りばめられ、光が透ける瞬間の美しさは格別でした。
当日は朝早くから動き出し、屋外の光と屋内の小道具を組み合わせた撮影はかなりの体力を要しました。立ち姿、視線、手元の所作のすべてにおいて、キャラクターの持つエレガントでしなやか、そして優しさに満ちた佇まいを追求しました。現場では「スカートの裾がまるで舞い散る花びらみたい」とカメラマンさんと笑い合ったりもしました。見た目はとても神秘的で美しいですが、長時間立っていると足の疲れも相当なものでした。それでもコスプレ好きとして、それこそが醍醐味でもあります。
個人的には、柱に寄りかかって少し首を傾げた2枚目の構図がお気に入りで、気品の中に静かな力強さを感じさせます。花壇の中で目を閉じた3枚目もおすすめで、前ボケを活かした静謐な一瞬は、美しいものに心奪われる彼女の表情を捉えるのにぴったりでした。撮影に使用した小道具の花選びも重要で、ピンクと紫が交差する色合いがピンク髪と紫の瞳と美しく調和しています。
今回の作品ではスタイルを極端に細身に加工せず、キャラクター本来の柔らかく繊細な質感を大切に残しました。なぜこのキャラクターが好きなのかとよく聞かれますが、美しい衣装デザインだけでなく、愛と希望に満ちたキャラクター設定そのものに深く心を打たれているからです。演じる中で自分自身に問いかけたその答えも、迷いなく確信に満ちていました。現実の中で別の一生をほんの一日だけでも体感できることこそ、コスプレ撮影の最大の魅力だと思います。これからも次の作品に向けて磨きをかけていきたいです。