ここ最近はずっと、ダイエットと体重維持の狭間で激しく揺れ動く日々を過ごしています。本音を言えば、この心身の葛藤は本当にエネルギーを削られます。二次元のカルチャーを心から愛するコスプレイヤーとして、新たなキャラクターに挑むたびにシビアな体型チェックと向き合うことになります。今回の『鳴潮』のエイメスに関して言えば、そのコスチュームデザインは着る人を容赦なく選びます。胸元は深いVネック、ウエストから腹部にかけては身体の起伏に完全に密着するボディスーツ構造で、ボトムスの黒いショートパンツと白ストッキング(白いロングソックス)が組み合わさることで、ほんの少しのぜい肉でさえ無限に誇張されてしまうのです。
私自身、自分の太ももやふくらはぎが持つ程よい肉感は健康的で生命力にあふれていて大好きなのですが、ぽっこりお腹ばかりはどうにもなりません。エイメスのようなウエスト露出キャラクターをシャープな腹筋ラインなしで着用すると、ぴったりとした生地がお腹の柔らかいお肉を食い込ませ、視覚的に致命的な惨事を招いてしまいます。スマートフォンの鏡越し自撮りであれば、息を吸い込んでアングルを工夫し、身体を斜めに傾けたりカメラを高めに構えたりすることで、いくらでも美しく見せることは可能です。
しかし、いざ本番の一眼レフカメラの前に立つと、状況は一変します。レンズ特有のパース歪みと強いストロボの光は、視覚的に身体を一回り膨張させて映し出します。撮影後の撮って出し(無補正データ)を確認するたび、「嘘でしょ、どうしてこんなに体格が魁偉に見えるの?」と頭を抱えることもしばしば。こうしたリアルな体型コンプレックスは、タイトな衣装のコスプレに挑んだ経験のある仲間たちならきっと痛いほど共感してくれるはずです。
この衣装をより美しく着こなすため、直近は食事管理に徹底して心血を注ぎました。糖質制限、油分のカット、高タンパクな食材の摂取を軸に、適度な筋力トレーニングを継続。とはいえ、脚が細くなりすぎて本来のチャームポイントである健康的な肉感が削げ落ちることは避けたかったため、太ももの質感を残しつつ体幹を集中的に引き締めるという、極めて繊細なバランス調整に腐心しました。
衣装のディテールにも触れておきます。メインとなる白いストレッチ生地は伸縮性に富む一方、身体の凹凸をダイレクトに拾い上げます。胸元のブルーのリボンやゴールドの金属パーツは質感豊かですが、装着位置がミリ単位で狂うと着膨れして見えやすいため厳密な配置が不可欠。太ももを飾る金色のレッグリングと白ストッキングも絶妙なアクセントであり、太ももに過度な食い込みや赤みが出ないよう、フィット感の微調整を重ねました。ピンクのウィッグは適度なエアリー感を持たせてフェイスラインを小顔に補正し、頭部のヒレ状髪飾りと相まって、二次元特有の澄んだ透明感を形作ってくれます。
かつてはレンズの前で細く見せたい一心で過度な絶食に走ったこともありましたが、健康を損なうばかりか精神的にも酷く荒んでしまいました。今の私は、もっと健やかなバランスを見出すことを大切にしています。脚の豊かな肉感は好きだからそのまま誇り、お腹周りのコンプレックスは衣装のカッティングの工夫やカメラマンさんとのアングル調整で長所を引き出し短所を補えばいいのです。
自撮りは手軽に綺麗に撮れる反面、現実の身体とのギャップに直面して焦燥感を生む原因にもなります。今の私が何よりも重んじているのは、心身の健康と純粋な楽しさです。コスプレの原点はキャラクターへの尽きせぬ愛であり、画一的なスタイル基準に囚われることではありません。このボディスーツに身を包み、ウィッグを被って鏡に映る自分を見つめる時、たとえ少しのお腹の丸みがあろうと、それこそが三次元の現実に息づくエイメスの等身大の命の輝きなのだと受け止めています。
ぽっちゃり体型でタイトなキャラクターに挑むことは確かに大きな挑戦ですが、正しい魅せ方を学び、自信を持って凛と立ち振る舞えば、キャラクター本来の輝きを鮮やかに具現化できます。完璧を追い求める旅の中で決して自分を見失わず、ありのままの素顔を慈しみながら、一歩ずつ理想へと歩みを進めていきたいと思います。