今回初めて個人サークルとして東方例大祭に参加し、東方華装展にて念願だった自作の二次設定衣装を展示することができました。ハンドメイド衣装および写真素材のクリエイターとして、この数日間でいただいた温かいお言葉や感動は予想を遥かに超えるものでした。
今回の魂魄妖夢 コスプレの二次設定衣装を設計するにあたり、和風のシルエットと西洋風のレース装飾の再構築を重点的に追及しました。生地市場に何度も足を運び、最終的に選んだのはレトロな六角形ジャガード柄が施された深緑色の生地で、これにピュアホワイトのコットンと繊細なレース生地を合わせました。振袖の軽やかななびき感を維持するため、腕の付け根部分に特殊なプリーツ加工を施し、スカートの裾に沿って手作業で白いツタ模様の刺繍を施しました。全体の仕立ては東方Projectキャラクターの持つ雰囲気を尊重しつつ、日常展示にも適した軽量なデザインを取り入れています。
ブースで最も人気を集めたのは、意外にも自作の生地サンプルカードでした。会場内では展示衣装に直接触れることができないため、写真だけでは生地の本質的な重みや肌触りを伝えきれません。このアイデアは、私自身が生地市場を巡る際にサンプル布を集める習慣から閃いたものです。来場者の方々から「とても行き届いた工夫で、衣装の質感を直感的に体験できる」と非常に好評をいただき、とても光栄に思いました。新刊の二次設定本もイベント中に無事完売!何より嬉しかったのは、皆様が本当に細部までじっくり鑑賞してくださったことです。袖口の裏地のパイピング処理やスカートのサイドに隠されたポケット構造など、自分しか気づかないと思っていた細かいディテールまで同人の皆様にしっかりと気づいていただき、高い評価をいただけて感無量でした。
実は昨年の第1回東方華装展では、一人の来場者として勉強のために参加していました。当時はまさか今年、主催者の方から直接出展のお声がけをいただけるとは思いもしませんでした。一部で閉鎖的になりがちなクリエイティブ界隈の中で、このように皆様から心温まる真摯な評価と称賛をいただけたことは、私にとって最大のモチベーションとなりました。かつて他人のおしゃれな姿に憧れていた立場から、今では自分自身が展示台に立つ側になれたという立場の変化は、大きな励みになっています。
ここ数日のVlogも撮影しており、生地のカットから最終的な舞台お披露目、ブースの机のディスプレイまで、参展の全工程をできる限り記録しました。自分の作品を皆様にありのままにお届けし、同じ空間で素材や設定について深く語り合えることこそが、私自身が手作りを続ける最大の理由なのだと実感しています。自分を表現できる最高のステージを与えてくれた東方Projectに心から感謝いたします。今後は今回の新刊やグッズの事後整理を行い、これからも多くの同人の皆様に自身のデザイン理念をお届けできればと思っています。