初めての男装コスプレでしたが、自分には生まれつき生意気な悪童の才能があるのではないかと実感しました。今回選んだのは『原神』のドットーレ。人を寄せ付けない冷徹さと狂気のマッドサイエンティストという設定が、まさに私の好みにドンピシャでした。ウィッグのカラーも個性的で、ミントグリーンの淡い色合いがスタジオの光を綺麗に吸い込んでくれます。キャラクターの再現度を高めるため、生え際のカットにこだわり、赤いカラコンを装着して切れ長の目元をメイクで強調したところ、一気に威圧感のある冷徹な目力を宿すことができました。一番苦労したのはルーズリーフノートの小道具作りで、表紙の紋様を手描きするのに長い時間を費やし、ようやく納得のいくクオリティに仕上げました。衣装は深緑と白のバイカラー仕立てで、コートの金の縁取りが上質な重厚感を演出。ショートパンツにロングブーツを合わせた足元は美しいラインを描き出し、脚長効果も抜群でした。
普段の撮影では女性らしい可憐なポーズをとることが多いですが、今回は研究者としての重厚さと威圧感を醸し出すため、写真のように机の縁や椅子に腰掛けて脚を開く男性的な重心移動を何度も練習しました。女性の骨格はどうしても小柄に見えがちなため、コートの肩幅を綺麗に立たせるよう肩パッドを仕込んで補正。冷徹な研究室のセットを背景に、寒色系のライティングや金属の質感、金網やレトロPC、顕微鏡などの小道具が相まって、冷ややかな空気が自然と立ち上がりました。老潘は私がこの役を着こなせるか興味津々で、「俺の女装も見たい?」なんて横から聞いてきましたが、女装アレンジ版も面白そうなので次回挑戦してみるのもありかもしれません。今回の撮影は純粋に楽しい挑戦の連続でした。男装はシャープな体幹と硬質なラインが常に求められますが、撮れた写真を見ると生意気な若造らしさが存分に出ていて手応えを感じました。完成写真に宿る性別を超えた魅力に触れ、大きな達成感を味わっています。膝の上に手を置いたり片手でページをめくったりと、アングルを変えながら最も鋭い眼差しを追求し、様々な表情でドットーレの内面を模索しました。この複雑な感情の機微を表現することこそが男装の醍醐味だと感じます。現場の空気感はとてもストイックで、常に高圧的な見下ろす視線を意識し続けました。衣装のフィット感を高めるためのインナー調整も含め、細部まで徹底的に作り込んだ充実の撮影となりました。