中国アニメ・漫画展の会場で何気なく撮影したイベント写真ですが、無加工の撮って出しの時点で大満足です。今回披露した蘇蘇(スス)は、ウィッグと耳の配色が光の当たり方によってとても柔らかく見え、キャラクターの雰囲気に合わせてあえて暖かみのあるイエロー系を選びました。メイクのポイントは目の形とアイシャドウのグラデーションで、グリーンのカラコンで瞳に躍動感を持たせ、リップには低彩度のあずき色を使って、全体的に軽やかで少しお茶目な空気感を目指しました。衣装の襟元や袖口は生地を何層にも重ねており、ピンクと薄紫の切り替えはカッティングの技術が試される部分でしたが、インナーの縫い目も微調整したため、着た時に着ぶくれして見えることもありません。会場のライティングはかなり複雑でしたが、肌の色は過度な肌補正をせずとも綺麗に再現できました。この和風衣装のスタイリングはウィッグテストから完成まで約2週間かかりました。主にウィッグのレイヤー調整や耳の固定方法に時間を費やし、耳がへたってしまわないように内側に目立たない隠しサポートを入れています。コミケ会場は人が多かったのですが、収められたこの一枚は比較的リラックスした表情をしています。頭の上に手を添えるポーズは、実はトップライトによる影を遮るためのものでしたが、思いのほかナチュラルな仕上がりになりました。こうした中国アニメのキャラクターを表現する際は、髪の毛の流れから生地の質感にいたるまで、常にディテールを限界まで再現し、彼女の持つ純真さを引き出せるよう心掛けています。次は角度を変えて全身のセルフ撮影写真に挑戦し、衣装の裾のカッティングをより綺麗に見せたいと思います。