今回の「蛍火虫アニフェス」Day 3のスケジュールの中で、一番満足しているのがこのエリシアのスタイリングです。ピンクのウィッグの色味や毛先のふんわり感から、衣装にあしらわれた一つ一つのジャガード暗紋やゴールドのパイピングのディテールにいたるまで、彼女の持つ華やかさと少しお茶目な雰囲気を全力で再現しました。今回の撮影では、神牛(Godox)ブースのセットをあえて選択。純白のアイアンベンチ、上品でシンプルな白い花束、端的に言えばバックグラウンドにあるレトロなフォトフレームとアイビーが、空間全体をクリーンかつ柔らかに包み込み、ピンクのウィッグと黒紫のゴシックドレスの見事なコントラストを際立たせてくれました。
撮影の際、カメラマンの風恋先生は光を捉えるのが本当に上手で、特に自然光とブースの補正光(フィルライト)が融合することで、衣装のレース生地や垂れ下がる袖のチュール(袖纱)が素晴らしい透明感を放ってくれました。ウエスト部分の星と十字の装飾や、チョーカーの質感もくっきりと綺麗に写り込んでいます。白バラの花束を抱えて佇んだり、ふと俯いてお花を見つめたりする瞬間の、表情や動きのナチュラルなリラックス感が体現され絶妙に切り取られています。この衣装は非常にレイヤー感(多層構造)があるものの、着てみると不思議とそこまで重くなく、歩くたびにスカートの裾や袖のチュールが風に揺れて、本当に写真映えしてくれました。
実際のところ、お祭りのように賑やかなイベントの環境の中で、こうした静かで落ち着いた空気感を撮影するのは簡単ではありません。周囲はものすごい人混みでしたが、現場のライティングと構図が驚くほど心地よく決まりました。コスプレとは、単に衣装を完璧に着こなすだけでなく、シチュエーションの中に溶け込み、キャラクターの持つ気質を表情から滲み出させることにあると改めて実感しています。今回のスタイリングではメイクのトーンを意識的に調整し、目元の輪郭をよりソフトに仕上げ、エルフ耳の小道具と合わせることで、『崩壊 3rd』のエリシアならではのピュアでどこかミステリアスな特質を表現したかったのです。多くのフォロワーや参加者の皆さんがブースに会いに来てくれて、「すごく再現度が高い!」と言っていただけて本当に嬉しかったです。イベント撮影は体力的にハードですが、これほどクオリティの高いイベント写真を残すことができ、すべての苦労が報われた最高の思い出になりました。