中山ASアニメ展で撮影した『Identity V 第五人格』祭司のイベント写真がようやくまとまりましたので、撮影の舞台裏をシェアします。この衣装は準備にかなり時間をかけ、赤と黒のコントラストを基調としました。特に胸元の赤い薔薇の花束は、リアルな質感の造花を見つけるのに苦労しましたが、全体の仕上がりはとても満足のいくものになりました。スカートの裾にあしらった黒レースと白いラインも繊細で美しいアクセントになっています。
足元には黒の厚底シューズと白ストッキングをコーディネート。厚底はスタイルアップして存在感が出る反面、広い会場内を歩き回るのはかなり体力を消耗し、裾を踏まれないよう常に気を配る必要がありました。白ストッキングの良さは、黒いドレスやシューズとの鮮やかな対比を生み出し、視覚的に脚のラインをすらりと長く見せてくれる点にあります。特定のカメラアングルにおいて、キャラクターの高貴で神秘的な佇まいをより鮮明に引き立ててくれました。
今回のカットは主に金属製の脚立を使って撮影しました。適度な高さがあることで平地よりもポージングの自由度が格段に上がり、ユニークな構図作りが可能に。脚立のステップに腰掛け、片脚をまっすぐ伸ばしてもう一方を軽く添えることで、脚のシルエットと衣装のディテールを同時に美しく魅せることができました。小道具の見せ方と全身のプロポーションのバランスをとるため、カメラマンさんと何度もアングルを試行錯誤してこの2枚に辿り着きました。
イベント会場は大変な混雑で、風で裾がめくれたり通行人と接触しそうになったりする場面もありましたが、周囲の皆さんも親切で、できるだけ人の少ないスペースを見つけて撮影を進めました。手鏡のプロップは顔を隠さず、黒い薔薇がしっかり写る絶妙な位置をキープするのに神経を使いました。人混みでの破損を防ぐため、衣装の薔薇や襟元のビジューは手作業で補強して臨みました。注目の集まるダーク系衣装での参加は体力勝負でしたが、作品を愛する方々に世界観を届けられた充実の中山ASアニメ展となりました。