本日は屋外で『原神』クレーのコスプレ撮影を行いました。衣装やメイクの準備から写真の仕上がりに至るまで、およそ1週間をかけてじっくり進めました。この衣装はディテールの情報量が非常に多く、ブラウスのレース縁取りや赤いスカートのプリーツなど、事前に丁寧なアイロンがけが必要でした。ウィッグはピンクから白へと移ろうグラデーションカラーで、ふんわりとした柔らかなウェーブを再現するため、コテで何層にも分けて巻き、キープスプレーでしっかり形を固定しました。帽子は存在感があり相応の重さがあるため、お辞儀や下を向いた拍子に落ちないよう、内側にヘアピンを何本も仕込んで留めました。
1着目のシチュエーションでは芝生の上に腰掛け、木々の葉を透かして差し込む木漏れ日の光斑がとても綺麗に映えました。赤いリュックの小道具をアクセントに添えつつ、座る際には枯れ枝でスカートを引っ掛けないよう細心の注意を払いました。2着目は木の陰から顔を覗かせるポーズ。角度のコントロールが難しかったものの、カメラマンさんの指示で身体を少し斜めに向け、瞳に生き生きとしたキャッチライトを宿らせることを意識しました。屋外ロケでは風でスカートが乱れたりインナーソックスを踏んでしまったりしがちなため、移動の際は常に裾を軽く持ち上げて歩きました。
白のストッキングの履き口についた赤いリボンがとても愛らしいのですが、伝線しやすい素材なので予備のストッキングを準備して撮影に臨みました。黒の手袋は夏の屋外ではかなり蒸れるため、合間にこまめに外して手を休めました。メイクは赤系のアイシャドウと頬のキュートなペイントを強調し、カメラの前で自然に見えるようハイライトは控えめに調整。衣装のシルエットを原作通りに整えるため、サスペンダーの長さもミリ単位で調整して全体のプロポーションを整えました。
森の中での撮影は天候に大きく左右されるため、日差しが柔らかくなり顔に硬い影が落ちにくい午後3時頃を狙って撮影を開始。芝生や葉の豊かな階層感を綺麗に引き出すことができました。白ストッキングに黒のエナメルシューズという足元は草の斜面で滑りやすかったため、座ったり立ち上がったりするたびにアシスタントさんに支えてもらいました。
クレーならではの天真爛漫な元気さを表現するため、小道具に触れて遊ぶ姿から木の幹からひょっこり覗き込む仕草まで、表情やニュアンスを絶えず切り替えながら多彩なポーズに挑戦しました。今回の撮影は体力の勝負であると同時に、衣装の細部を徹底的に確認する良い機会にもなりました。手にフィットした黒のレザーグローブと手首のゴールドバングルが陽の光を浴びて上質な質感を放ち、小ぶりな赤いリュックが画面全体にほどよいアクセントをもたらしてくれました。
撮影を終えた時はかなりの疲労感がありましたが、完成した写真を見て細やかなこだわりがしっかり結実しているのを実感し、大きな達成感を覚えました。森の光と影が織りなすこの作品を、多くの皆様に楽しんでいただけたら嬉しいです。