今回のレミエールのスタイリングは、衣装と小道具の圧倒的なディテール量ゆえに並々ならぬ熱量を注ぎました。『ゼンレスゾーンゼロ』ならではの神聖さと戦場の気迫が同居する世界観を体現するため、背中の巨大な白翼の設計に関しては造形師さんと3度にわたって入念に打ち合わせを重ねました。レンズの前で圧倒的な存在感とボリューム感を放ちつつ、片手で武器を掲げたり片膝を突いたりといったダイナミックなアクションに耐えうる可動性を両立。撮影ロケ地には純白のゴシック調建築を選定し、アーチ型の薔薇窓から差し込む陽光、周囲を囲む白い彫刻、光を反射する大理石の床が一体となり、汚れなき荘厳な空気感を一気に立ち現せてくれました。
衣装面では、白い戦闘服にタイトなコルセットビスチェと編み上げストラップの意匠を採用し、美しいボディラインの引き締めを意識。ボトムスのミニスカートには小さなリボン付きの白のオーバーニー丈ストッキングを合わせ、神聖な気品の中に大人の御姉 / お姉さんらしい艶やかさを忍ばせました。ウィッグには鮮やかなピンクのショートヘアを選び、エルフ耳のパーツを装着。メイクは余計な色彩を削ぎ落とし、クールでミステリアスな眼差しの深みを強調しました。手にした紫色の長柄武器も、白一色の空間の中で鮮烈なコントラストを描き出してくれました。
撮影中は翼のずっしりとした重みでバランスを保つのが一苦労でしたが、ファインダー越しに織りなされる光と影の調和を目にするたび、まさに「二次元は現実の魔法」であるかのような感動を覚え、未知の幻想世界が目の前に広がっていくのを実感しました。シャッターが切られる一瞬一瞬、キャラクターの静謐な強さを心に宿し、直立、片膝立ち、武器を構える所作に至るまで、最も気品が際立つ黄金アングルを模索。白ホリ調の空間は白飛びを起こしやすいため、レフ板の角度をミリ単位で調整し、衣装の細やかなドレープや背景の陰影の階調を繊細に捉えてもらいました。
事前の仕込みから最終的な現像に至るまで、決して楽な道のりではありませんでしたが、完成した写真の圧倒的な美しさを目にした瞬間、すべての苦労が報われたと確信しました。真心を込めて紡ぎ上げたこの作品が、皆様の心に届くことを願っています。