この薬屋の少女の衣装を身に慢い、三蘇祠ロケーション撮影の屋外へと足を運びました。石畳の道、竹林、そして青瓦の建築群が、手元に持つ竹編みの籠といった薬草摘みの小道具にこれ以上ないほどマッチしています。屋外での撮影は当日の光の条件に大きく左右されますが、今回は中庭の木々を通り抜けた光が、地面や格子窓に広範囲に斑駁とした光と影を作り出してくれ、後期処理で過度な色調整をしなくても、それだけで非常に美しい自然な空気感を表現できました。
用意した小道具には、手提げの籠とこの文字が書かれた簡牘(木簡)があります。竹編みの籠自体はそれほど重くありませんが、庭園内をずっと持ち歩いていると、時間が経つにつれてやはりそれなりの重量感を感じるようになります。しかし、こうしたリアルな実物のアイテムがあることで、撮影中の所作が格段にナチュラルになり、空手でどうポーズを取ればいいか分からないという気まずさを大幅に減らすことができました。ウィッグには青藍(ブルーグリーン)の色調を選び、同系色のトップスと赤いスカートを合わせました。このような色彩の組み合わせは、緑の植物や深みのある木造構造の環境の中で綺麗なコントラストを生み出してくれます。メイクはナチュラル寄りの日常的なスタイルをセレクトし、アイシャドウもあえて濃くせず、キャラクターが薬草を摘む時のあの素朴な質感をできるだけ残したいと考えました。
撮影は主に園内の石橋の周辺や水池の木製の手すりの場所で行われました。石段にしゃがみ込んで手で日差しを遮っている一枚は、試行錯誤の中でキャッチした動的な瞬間です。一方、深みのある木製の窓辺に寄りかかって腕を少し掲げている一枚は、主に背景にある構造のラインを活かして画面のフレーム感を支えています。また、簡牘を大切に抱えているバストアップのカットでは、文字の部分がちょうど頭上から漏れ出す木漏れ日と重なり、竹の葉の隙間からこぼれ落ちる暖色系の光が手書きの文字を照らし出す質感が、非常に美しく表現されています。現在はまだ第一弾の写真しか処理が終わっていないため、まずは光線が心地よく、状態も比較的リラックスしていると感じるものを何枚か選んでお披露目しました。
三蘇祠の空間配置は非常にレイヤー感があり、あえて撮影スポットを作り込む必要はありません。一枚の格子窓、一段の長い石段のすべてが素晴らしいロケの背景になってくれます。今回着た衣装の生地は、歩くたびに裾が大きく揺れ動き、赤いスカートや足元の青いショートブーツと相まって、普段タイトな衣装を着て行うロケとは全く異なる新鮮な感覚でした。ロケに出る前は、あの古建築群の中で上手くポーズが取れるかどうか少し不安でしたが、いざ古い木製の扉や石の手すりの間に立ってみると、何気なく手すりに寄りかかったり水面を見つめたりするだけで、自然と絵になります。撮影中に通りすがりの人がいることもありましたが、生活感のある写真を撮るという目的に対しては全く影響しませんでした。
今回のロケの撮影思想は、作り込んだポーズで強い表現力をアピールするものではなく、日常のありのままの生活状態を記録することに寄せています。光、衣装の色彩、反映される環境の色が美しく溶け合うことで、全体的に非常にリラックスしたスタイルに仕上がりました。撮影をこなしつつ、自分自身もこの庭園の静かな佇まいをのんびりと満喫することができました。普段はヘアメイク、衣装、小道具の準備など細かなディテールが多いですが、いざ現場に入れば、これらの要素をしっかりと噛み合わせ、あとは自然光に委ねるだけで、理想的な状態にすんなりと近づけることができます。今回のシリーズを形にできたことで、この環境で次の作品を撮り続けることへの自信がさらに深まりました。古風撮影とナチュラル感が共存する屋外ロケは、この衣装に本当にぴったりです。