今回のアークナイツのスルト コスプレの撮影では、衣装や小道具の準備に多くの時間を費やしました。今回は対照的な2つのロケーションを厳選し、1つは雑草が生い茂る野外、もう1つは壁の塗装が剥がれ落ちた廃墟風の遺構です。野外でのアウトドア撮影は順光で行い、青空と緑の植物を背景にすることで、赤髪と黒いドレスのクールな色調を引き立てました。プロポーションをスラリと見せるため、カメラマンさんは終始地面にしゃがみ込んであおり構図で撮影。当日は草丈が高かったため、十字型の武器は体の横に構えて周囲の風景と自然に調和させました。
廃墟風のシリーズは午後に撮影を実施。周囲の光は硬質で冷たく、壁面の豊かなテクスチャが天然の背景パネルとなりました。いくつか立ち位置を試した結果、最終的に壁の角を選び、手前に黒い布の切れ端をボカして配置することで、画面に奥行き感を持たせつつ被写体を視覚の中心に配置しました。廃墟ならではの崩壊した世界観は、キャラクターのバックボーンと完璧に調和していました。
衣装ディテールに関して、複数のベルトがあしらわれた黒のレザードレスと象徴的な黒い頭部の角は、装着するだけでも一苦労でした。特に頭の2本の角は落ちないようしっかりと固定する必要がありました。脚のサイハイソックスには金属のバックルが付いており着脱も大変で、ハイヒールと合わせると歩行はかなり過酷でしたが、ストッキング コスプレとしての仕上がりは抜群でした。あおりのアングルが脚のラインとスカートのレイヤードを美しく引き立ててくれました。スカート丈が短めだったため、撮影中もこまめに角度を調整して姿勢に気を配りました。
赤いロングヘアはふんわりとした立体感を出すために何度もセットし直しました。撮影終了時にはかなり乱れてしまいましたが、逆光に透ける赤色が鮮やかに輝き、写真映えは最高でした。野外のカットでは髪を軽くかき上げて躍動感を出し、廃墟では静止した佇まいで視線に冷徹さと威圧感を宿らせました。全体を通して最も気に入っているのは3枚目のやや寄りの半身構図で、ヘッドアクセや衣装のストラップ、ストッキングの質感がバランスよく収まり、自然なポージングに仕上がっています。レタッチでは背景を落として被写体を際立たせ、赤の彩度を高めることでキャラクターの魅力を最大限に引き出しました。