「高塔の上には、虚しき偽神のみ」というコンセプトのもと、今回の『アイデンティティV』蝕日者・夜の番人 コスプレ撮影のひと通りを完了しました。今回のメイクとスタイリングのポイントは、冷徹でありながら上位者としての風格を持つ特質にあり、特にアイメイクと赤いカラコンのアクセント、 trenches して白の細い編み込み髪と黒・金・赤を基調とした衣装が合わさり、全体の視覚的なギャップが非常に強く表現されています。衣装の黒いファー襟や、鋭利なスパイク王冠、そして身につけた金属チェーンや華麗な紋様は、実際に着用するとかなりの重量があり、装備の調整やポージングには大変な労力を要しました。しかし、撮影前にこの衣装に合わせた入念なプランを立てていたため、会場の的確なライティングと相まって、ハイライトとディープシャドウのコントラストが絶妙に決まり、素材の持つ質感を素晴らしく引き出すことができました。
写真の中の赤ワインは実はインスピレーションの源であり、光の屈折によって胸元のルビーの輝きと呼応するよう、あえて深紅の液体を選びました。このキャラクターを演じるにあたり、私は「偽神」としての疎外感や迷いを強調したかったため、表情においては夜の番人本来の剥き出しの冷酷さをあえて抑え、代わりに沈思と寂寥感を色濃く滲ませました。特に写真5の指先を軽く合わせる仕草は、キャラクターの心理状態を自分なりに具現化した表現です。写真4の床タイルの上で横たわっているカットでは、鉄鎖とダークカラーの花片を配置し、環境によるストーリーテリングを通じて、高塔の上での彼の生活の断片――気高く見えて実は囚われている姿を補完しようと試みました。正直なところ、今回の撮影は衣装や小道具の準備から後加工の光影調整に至るまで、1週間以上の時間を費やしました。しかし、これこそがコスプレの何より楽しい部分であり、レンズを通して2次元のキャラクターを立体的に生き生きと表現することができます。同人創作祭の作品として、このダークな雰囲気を纏った一連のカットを皆様に気に入っていただければ幸いです。