省エネおでかけの結果、いわゆるネグリジェ風の衣装とスリッパ姿でイベント会場を丸一日歩き回ることになりました。朝家を出る前は「ラフすぎたかな?」と心配していましたが、いざ会場に着いてみるとかなり目を引いていました。写真の衣装はこだわって組み合わせたもので、スカートの裾にあしらわれたレースやフリルが何層にも重なり、全体的に華やかなネグリジェのような見た目になっています。ただ、生地の重なりが多いぶん歩くとかなりかさばり、床を引きずりやすい上に風で煽られやすく、こまめに直す必要がありました。
そしてこのモコモコスリッパですが、淡いピンク色で履き心地自体はとても柔らかいです。とはいえ所詮はスリッパ。混雑したイベント会場を一日中歩くと靴底が汚れやすいだけでなく、土踏まずのサポートがないため、長時間歩いていると足の裏やかかとがひどく痛んできました。さらに細フレームのメガネは撮影時に知的な雰囲気を演出できるものの、歩行時の視界が狭まり、周囲の人にぶつからないかヒヤヒヤしっぱなしでした。投稿で「省エネおでかけなのにすごく疲れた」とこぼした理由がまさにこれです。魔法使として、こういう時こそゲームのように宙に浮いて移動できたらどれだけ体力を温存できただろうと思ってしまいました。
今回の二次創作デザインは細部までこだわりが満載で、ケープや胸元のリボン、フリル袖、そして手に持った本の小道具などが揃っています。本の中のページには花柄が描かれており、ピンクと紫のメインカラーや紫髪のウィッグと合わさって、とても世界観のある雰囲気を醸し出しています。このトーンに合わせるため、メイクでも紫とピンクのアイシャドウを意識して使い、顔全体の血色感を衣装のカラースキームに馴染ませました。頭のレースキャップと黄色い三日月や星のチャームも可愛い仕上がりですが、見た目以上にずっしりとした重みがありました。
撮影では光と影の使い方が鍵となりました。衣装が淡い紫とピンクなので、強い光の下では白飛びしやすく、暗い場所ではくすんで見えがちだったため、カメラマンさんにベストなアングルを探してもらいました。スカートがふわりと舞う躍動感を出すために、何度もターンしたり歩いたりを繰り返しました。1枚目の全身写真では、スカートが綺麗になびく瞬間を捉え、白ストッキングとモコモコスリッパの組み合わせによって、部屋着のまま出歩いたようなラフさと可愛らしさをリアルに再現できました。構図にも細心の注意を払い、スカートのふんわり感を際立たせつつ、脚やスリッパの角度が綺麗に見えるよう工夫しています。スリッパ履きは角度を間違えると足が短く見えがちなので、ローアングルで構えるか少し斜めに立つ必要がありました。また後半のアップ写真ではメガネの反射が大敵で、光の反射を防ぐために光源に合わせて頭の角度を微調整しながら、レンズを見つめる目線をキープしました。
イベント会場内は人が非常に多く、すっきりした背景を見つけるのは一苦労でした。そこでガラス屋根と石畳のあるエリアを行き来しながらチャンスを伺い、通行人が写り込まない瞬間を狙ってシャッターを切りました。言葉にするのは簡単ですが、この衣装を着て会場内を行ったり来たりし、ポーズを整え、シャッターに合わせて複雑なフリルをさばくのは完全な体力勝負でした。これがボリューミーなドレスで挑むイベント写真のリアルな舞台裏です。写真では軽やかに見えても、実際の疲労感は自分にしか分かりません。このフル装備で会場をひと回りして、最終的に残せたのはこの数枚でした。東方Projectの設定上、パチュリー自身はあまり外出しないキャラですが、こうした気取らない着こなしを現実のロケーションに持ち込んだことで、不思議なリアリティが生まれ、疲れた一日の中で楽しい記念になりました。