おなじみのセーラー襟カーディガンに袖を通し、胸元の赤いリボンを整えて、燈子先輩とのデートが幕を開けました。今回は私が小糸侑、パートナーが七海燈子を担当。衣装の型紙起こしからウィッグのカットに至るまで、ふたりで入念に準備を重ねました。カーディガンのカーキ生地はハリのある素材を厳選し、カメラの前でシワが寄って型崩れしないよう、セーラー襟のラインも美しくキープできるように仕立てています。
最初の目的地に選んだのは水族館でした。青い光が満ちる幻想的な空間は、撮影機材にとって非常に過酷な環境です。巨大水槽の逆光によって顔が暗く沈みやすいため、暗所でも画質を保てるようカメラのISO感度を3200まで引き上げ、絞りをF2.8に開放し、シャッタースピードを1/125秒前後に設定しました。11枚目の姿見での自撮りは、額縁のアート展示を通りかかった際に撮影したものです。環境光の対称性が美しく、黒と白のストッキングの対比が画面に心地よい緊張感を生み出していたため、思わずシャッターを切りました。
水中トンネルでシロイルカを見上げたとき、私の頭の中には「このまま終わらなければいいのに」という言葉がずっと響いていました。ガラスに寄り添い、大きなシロイルカが優雅に泳ぎ去る姿を見つめていると、その静けさと圧倒的なスケール感に心が深く洗われるようでした。7枚目の後ろ姿を美しく残すため、ふたりでガラスの前に長く佇み、水面の屈折光を活かして奥行きのある光の層を作れるようベストな角度を探り合いました。
中休みの時間には、テーマレストランに入って温かいラーメンを食べました。イベントやロケ撮影の合間に、座って温かい食事をしっかり味わえる時間は本当に贅沢なひとときです。リップが崩れないよう慎重に箸を進め、服を整えてからドット柄のグラスで水を飲みつつ、午後のロケ進行を話し合いました。立ち上るラーメンの湯気が、午前中の疲労を心地よく癒やしてくれました。
午後は遊園地エリアと光の展示会を中心に巡りました。8枚目の巨大な動物のモニュメントや2枚目のふわふわした小道具は、散策中に見つけたユニークな撮影ポイントです。空間のポップな雰囲気に合わせ、その場で思いついたお茶目なポーズを取り入れ、カメラの前で気取らずに楽しむことができました。4、5、6枚目は午後の柔らかい日差しの中でスマホを使って撮ったオフショットです。一眼レフとは画質が異なるものの、その瞬間のリアルな楽しさを残すには十分でした。
夜の撮影ではフィルムライクな質感にこだわりました。持参したチェキとカメラを取り出し、背景を変えながら何枚も撮影。青い洞窟のような空間で撮ったカットは、カメラのモニター画面をそのまま収めたリアルな記録です。極端に暗い環境下で設定を何度も検証し、最終的にF2.8、ISO 1250、シャッタースピード1/80秒の組み合わせで納得のいく一枚を捉えることができました。シャッターが切られた瞬間、フラッシュが私たちを照らし出し、写真の中の眼差しはまるで次元を超えて通じ合っているかのようでした。
外ロケの撮影は、体力と集中力の両面において常に挑戦の連続です。ウィッグの広がりを抑え、メイクを細かく直し、重い機材を運んでは露出を調整する作業には根気が欠かせません。しかし現像されたチェキを眺め、そこに並ぶ小糸侑と七海燈子の姿を目にした瞬間、すべての疲れが心地よい余韻へと変わりました。物語の中の美しい情景をコスプレを通じて形にし、キャラクターに命を吹き込むことこそが、私にとっての特別な喜びです。カメラいっぱいに詰まったデータを抱えながら帰路につく時間は、この上なく充実したものでした。