2020年に『原神』のオープンベータが始まった当時、私もアカウントを作ってプレイを開始しました。しばらくはマイペースに遊んでいましたが、Ver.4.0でフリーナが登場したことを機に、本格的にこの世界へとのめり込みました。瞬く間に6年という月日が流れ、かつて恒常祈願ですり抜けとして現れた刻晴、モナ、七七の3人は、今や私のゲームライフにおける青春の象徴となっています。今回Daisyさんと意気投合し、この恒常三姉妹の尊い絆をコスプレという形で残すことを決意しました。
この本番撮影の準備期間は予想以上に長い道のりとなりました。3人のキャラクターを並び立たせるため、衣装の割り振りと各々の適性を念入りに話し合いました。私が七七を担当し、Daisyさんがモナを、そしてもう一人の友人が刻晴を担当。原神の衣装ディテールは極めて緻密かつ複雑で、ウィッグのセットや小道具の製作にも心血を注ぎました。七七の銀紫のツインテールや頭頂部の札飾り、モナのツインテールリボンと象徴的なボディスーツ、そして刻晴の高貴な紫の装束に至るまで、布地の選定から金彩模様の再現まで原作の佇まいに徹底して寄り添いました。
撮影は3つの異なるシチュエーションで実施しました。真紅のベルベットカーテンと白黒チェッカーフラッグ柄の床が広がる劇場風ステージでは、それぞれのキャラクター性を際立たせるべく立ち姿と座りポーズを織り交ぜた構図を構築。モナのボディスーツに金色の星柄があしらわれた黒のストッキングはレンズの前で極上の質感を放ち、エナメル調のグローブが照明を反射してドラマチックに輝きました。藤の花と障子戸が情緒を醸し出す和風空間では、ステッキや番傘などの小道具を交えて動きのあるインタラクションを展開。最後の書斎シーンでは温かみのあるスタンドライトと壁一面の本棚を背景に静謐な空気感を醸し出し、「しーっ」と指を唇に当てる仕草は現場のインスピレーションから生まれたお気に入りのカットとなりました。
撮影を通じてコスプレイヤーとして痛感したのは、衣装の重量感と着付けの繊細さでした。特にタイトなスーツやロンググローブは、シワが寄ったり着崩れたりしないよう細心の注意を払って所作を保つ必要がありました。しかしカメラのモニターに映し出された完成カットを目にした瞬間、すべての苦労が尊い達成感へと変わりました。これは単なるコスプレ撮影にとどまらず、原神とともに歩んだ6年間の軌跡に対する私たちなりの総括です。幾多のバージョンを共に駆け抜けてくれた恒常祈願の懐かしい仲間たちを、自分たちの表現で形にできたことは、かけがえのない宝物となりました。