今回は雲璃のトータルスタイリングに挑戦しました。ウィッグのカットから衣装やアクセサリーの組み合わせにいたるまで、かなりのこだわりを詰め込んでいます。彼女のトレードマークである大剣の小道具は、軽量化された素材で作られているものの、実際に手に持つとかなりの重量感があり、撮影中にポーズを安定させるために腕の筋肉がガチガチに緊張してしまいました(笑)。特に気に入っているのが、この黒い鏡面台のデザインです。美しい鏡面反射の効果が、赤いリボンやレトロな木製キャビネットのセットと相まって、画面全体に武侠世界(江湖)のような渋い空気感をプラスしてくれています。
メイク面では、雲璃らしい少し強気(傲気)でありながらも、どこか幼さの残る表情を再現することに重点を置きました。アイシャドウやリップには温かみのある暖色系をセレクトし、ゴールドの髪飾りや胸元のビジューの輝きと合わせることで、全体の質感がぐっと引き立ちました。口にくわえているタンフールー(氷糖葫芦)ですが、実はこれ、本物の糖葫芦なんです!撮影中に溶けてしまわないよう、あえて飴が硬めのものを選んだのですが、噛むと本当にカリッといい音がしました。
撮影中は様々なアングルを試しましたが、この椅子に座ってタンフールーをかじっているスナップ(抓拍)が一番のお気に入りです。視線も身体のラインもリラックスしていて自然体なので、ただポーズを決めて写るだけの退屈な写真よりも、ずっとストーリー性を感じさせてくれます。衣装の生地には地模様(暗纹)の入ったベルベットとマットレザーを使用しています。袖口のグラデーションブルーパープルや、スカートの裾にあしらわれた伝統的な雲の紋様など、何度もパターン(打版)を引き直して制作されているため、着用後の動きやすさもバッチリでした。この古色蒼然としたクラシカルな雰囲気を再現するためだけに、セットの構築に3時間近くを費やしました。今回のコスプレ撮影に込めた熱意が、こだわりの中国風小道具を通じて画面の向こうまで届きますように。