今回の撮影は全編にわたりキヤノンM5にクリエイティブルックFL2を組み合わせて行い、写真はすべて色調整や肌補正、小顔加工などを一切加えていないJPGの撮って出しです。最もリアルな質感を残すため、事前にライティングやカメラ位置について入念な試行錯誤を重ねました。この白いワンピース コスプレの装いに金髪とグリーンのカラコンを合わせ、ビリビリワールドの会場に設置されたフラワーアレンジメントとステンドグラスの背景のもと、洗練された凛々しいビジュアルを描き出しました。
まずは衣装と小道具の準備について。白いベアトップワンピースはほのかな光沢感のある生地で、着用時のシルエットを美しく見せるために透明ストラップを使用しました。両手に身につけた白いシルクのロンググローブはスタイリングの大きな見どころの一つで、腕のラインを綺麗に見せつつ、全体に優雅な気品を添えてくれます。ヘアアクセサリーには青いリボンを選び、剣の柄にあしらわれた青と金の配色と響き合わせました。小道具の剣はかなりの大サイズで、刀身部分にLED発光ユニットを組み込んでおり、実際の撮影現場では非常に強い輝きを放つため、顔が白飛びしてしまわないよう露出のコントロールには細心の注意を払いました。
撮影当日のビリビリワールドの会場は人流が非常に多く、環境光もかなり複雑でした。画面左側に見えるカラフルな透かし彫り文様の白いアーチ背景を確保するため、カメラマンの喵蛋さんは撮影ポイントをじっくりと待つためにかなりの労力を割いてくれました。背景のフラワー装飾は白とオレンジを基調としており、右側のソフトランタンの光と相まって、顔周りにとても綺麗な補助光を作ってくれました。レフ板を使わず、すべて現場の光と環境光頼みだったため、キヤノンM5のダイナミックレンジの広さが大いに役立ちました。複雑な光と影の下でも、撮って出しの発色はしっかりと芯があり、肌のトーンも自然で、まつ毛やアイメイクの微細なディテールまで鮮明に残ってくれました。
所作や表情の微調整においては、小道具の剣が重いため、片手で掲げたり両手で握ったりする際に体幹をしっかり引き締めて姿勢を安定させる必要がありました。腕が突っ張って硬く見えないよう、片手を腰に当てて剣を携えるポーズ、正面に構えるポーズ、体を横に向けて掲げるポーズなど、多彩なアングルを試しました。視線の落としどころにも工夫を凝らし、時にはレンズを真っ直ぐ見つめ、時には視線を横へと外すことで、画面内の感情に豊かなグラデーションを持たせました。過度な大げさなポーズを取るのではなく、立ち姿と眼差しを通して静謐な力強さを伝えることを意識しました。
撮って出しでの撮影を振り返ると、事前の入念な準備と現場での阿吽の呼吸が何よりも試されると実感します。肌のレタッチを行わないということは、肌のキメや現場の陰影がすべてありのままに写し出されることを意味するため、メイクの清潔感と現場の光の入射角が極めて重要になります。今回使用したFL2のクリエイティブルックは、色味の傾向がわずかに暖色寄りで、緑や金色の再現性がとても美しく仕上がりました。顔の修正や色補正を行わず、被写体本来のリアルな質感を留めたことで、写真にかえって生き生きとした生命感が宿ったと感じています。全体として、ヘアメイク、小道具、そしてカメラ設定が完璧に噛み合い、思い描いていた通りの納得のいく仕上がりとなりました。