今回の中国風庭園でのACG屋外ロケーション撮影は、東方Projectの本居小鈴です。設定上、小鈴は「鈴奈庵」の店主なので、書物に囲まれ、古い建築の中で静かに読書をするような落ち着いた空気感を表現したいと考えました。赤白チェックの広袖の羽織、胸元に『KOSUZU』の文字が入った白いエプロン、そして特別に用意した金色の鈴の髪飾りや丸眼鏡など、事前にたくさんの準備を重ねました。
実際の撮影前は、このような少しレトロな洋装感と東洋の要素が混ざり合ったデザインが、中国風の庭園で浮いてしまわないか少し心配でした。しかし、上がってきた写真の木造の回廊や青レンガの石台を背景にしてみると、むしろこの次元の壁がぶつかり合う独特の風情がとても魅力的に感じられました。特に水墨画の巻物や青い表紙の本を手にした時、柱越しに差し込む木漏れ日の影と相まって、キャラクターの持つ文学的な気品が自然と滲み出ました。
キャラクターの特徴をより良く再現するために、ポージングにも一工夫凝らしました。原作の立ち絵や設定を比較し、本屋を営む小鈴のポーズは、リラックスしつつもどこか知的で真剣なものであるべきだと考えました。低い壁に腰掛けて両手で本を抱えるカットは非常にお気に入りで、ちょうど画面の中央に位置し、光が人物に綺麗なハイライトを作ってくれています。また、巻物を持っているカットもいくつかあり、周囲の緑や池と組み合わせることで、世俗の喧騒を離れて静かに読書を楽しむ、ゆったりとした雰囲気が表現できました。
このような歴史のある作品のキャラクターをコスプレする上での最大の醍醐味は、やはり衣装や小道具、作用してカメラワークを通じて、ファンの心の中にある「幻想郷」を具現化することにあります。屋外でのロケ撮影は、観光客を避けるために何度も角度を調整したり、髪飾りなどのアクセサリーが崩れないよう気を配ったりと大変な部分もありましたが、カメラマンの雲間glow先生の助けもあり、最終的な光影と構図は想像以上に自然で素晴らしい仕上がりになりました。
今回の会場は、池と回廊のある中国風の中庭で、深緑色の透かし彫りの手すりや青瓦の軒先が、小鈴の日常的な生活感と、どこか神秘的で軽やかな躍動感をちょうどよく引き立ててくれました。スカートの裾の刺繍や、羽織の端にあしらわれたレース、赤い細リボンといった小道具の細部も、この自然光に照らされることでリアルな質感が生まれています。
これほどまでに本を愛する少女のキャラクターを、写真という形で現実の景色の中に留めることができたのは、私にとって大きな達成感です。巻物を手にしてカメラと対話していると、本当に幻想郷へとタイムスリップし、木格子の窓辺で風の音を聞きながらページをめくっているような気分になりました。撮影後にこれらの写真を見返すと、一枚一枚にリアルなキャラクター体験が刻まれているのを感じます。小鈴として過ごしたこの午後は、夏の庭園の中で最も爽やかなひとときとなりました。