今回、Seiyaさんとタッグを組んだ蒼翠の双子第2弾の写真が無事に完成しました。性格は正反対に見えながらも、お互いに頼り合い、軽口を叩き合う姉妹ならではの日常感がずっと大好きでした。今回の撮影ロケーションには欧風の噴水と石造りのアーチがある公園を選びました。木漏れ日が心地よく降り注ぎ、『ローゼンメイデン』のどこか童話のようでクラシカルな雰囲気を表現するのにぴったりでした。
まず衣装についてです。翠星石のグリーンのドレスには重厚感のあるベルベット生地を選び、スカート裾の黒レースフリルは私自身で一針一針手縫いしました。何層にも重なるふんわりとしたボリューム感を再現するため、内側にはパニエを3枚重ねて着用しています。襟元の白いレースフリルや黒のコルセット編み上げ紐にもこだわり、締め付け具合を絶妙に調整して、苦しくならない範囲で美しいシルエットを保ちました。ヘッドドレスのドレープ感や落ち感も何度も手直しし、満足のいく仕上がりになりました。小道具の金色の如雨露(水やりポット)は、3Dプリントしたバラのレリーフに自分で塗装とウェザリング加工を施したもので、ずっしりとした重みがキャラクターの落ち着きを絶妙に引き立ててくれます。
そしてパートナーのSeiyaさんについてですが、彼女の蒼星石コスプレは息をのむほど凛々しくかっこよかったです。青と黒のニッカポッカ風スーツは上品な光沢のある生地で、歩くたびに美しく光を反射していました。ブルーのリボンがあしらわれたシルクハットに、白いレースタイと黒ベストの組み合わせがスマートでクールでした。特に巨大なハサミの小道具は、軽量化のために中空素材で作られているものの、構えると圧倒的な存在感を放ちます。さらに素晴らしいのは彼女の表情作りで、普段はとても可愛らしい女の子なのに、ひとたび役に入ると眼差しが一瞬で凛とした優しさを帯び、隣に立っている時の頼もしさが際立っていました。メイクを担当してくれた換頭猫先生はキャラクターの神髄を捉えるのが非常に巧みで、グリーンのカラコンとアイシャドウの組み合わせが絶妙で、キャラクターの涼やかさを損なわずに自然に馴染ませてくれました。ウィッグのカットも完璧で、毛先のカールや前髪の長さも原作設定に忠実に再現されています。
撮影中は終始和気あいあいとしていました。噴水の周りを何度も往復し、最高のアングルと光を見つけるため、カメラマンのACI瓷さんは地面に伏せながらポージングを細やかに指示してくれました。写真にある手を繋ぐカットは実はその場の即興で、頭上の木々の間から木漏れ日が差し込んだ瞬間に振り返って見つめ合う姿が切り取られ、とても物語性のある一枚になりました。最後に顔を寄せ合っているアップの写真は、階段に座って休憩していた時のスナップショットで、自然な横顔のやり取りが作り込んだポーズ以上に味わい深い仕上がりになりました。
今回のコスプレペアで最も達成感を覚えたのは、ディテールへのこだわりです。衣装や小道具だけでなく、キャラクターの表情や所作も原作に忠実に寄り添いました。翠星石は内向的な性格のため、私は静かに座ったり軽くうつむいたりすることが多く、蒼星石の守護者のような佇まいをSeiyaさんが見事に表現してくれました。彼女が少し体を斜めにして隣を守るように立つ姿には安心感がありました。また、石の欄干に腰掛け、ドレスの裾が自然に垂れて白タイツコスプレや厚底靴のディテールが覗くカットなど、動きのある構図も試み、全体のトーンを上品かつ調和のとれたものにまとめました。
長年コスプレを続けてきて最も幸せに感じるのは、同じ想いを持つ仲間と一緒に作品一つひとつに真摯に向き合えることです。生地選びから縫製、小道具の制作からメイクの打ち合わせに至るまで、すべての工程に全員の情熱が詰まっています。完成した写真をスマホで確認した際、光と空気感が完璧に捉えられていると実感しました。撮影中に蚊に刺されたり、重いドレスを抱えて階段を上り下りしたりと大変なこともありましたが、写真の中の二人の息の合った姿を見ればすべてが報われたと思えます。次回もまたSeiyaさんと別のテーマに挑戦し、コスプレの表現の幅をさらに広げていきたいと思います。