今回のジュニアアイドル風の古明地こいしのスタイリングは、黄色、緑、紫を基調とした極めて視覚的インパクトの強い配色でまとめました。頭上の黒いシルクハットには黄色いサテンリボンをあしらい、両サイドのゆるふわな緑髪ウィッグと合わせて高い完成度を追求。トップスには黄色のパフスリーブ半袖ブラウスを選び、襟元と胸元に黒のフリルとレースをレイヤードし、中央には3つの緑の菱形ジュエルを配置。アクセントとなる紫のレザーハーネスベルトは、スカートの黄色いクロスリボンと鮮やかなコントラストを描き出しています。スカートはダークグリーンのチェック柄プリーツミニスカートで、ギャザーフリルの縁取りが施されています。
アクセサリー面では、黒の指ぬきグローブとメタルチェーン付きのロングブーツが適度な重厚感をプラス。脚元には絆創膏を貼り、ジュニアアイドルがステージでのリハーサルや本番でちょっぴり生傷を作ってしまうようなリアルなストーリー性を演出しました(ストッキング)。小道具にはレトロマイク、紫の目玉のぬいぐるみ、青い黒電話の受話器、そして一見ミスマッチな包丁を用意。これらはすべて今回のポージングのリファレンスに合わせてセレクトしたものです。カメラマンの夜澪夏さんが白ホリスタジオでライティングと空間構成に深くこだわり、現像時に描き足された紫のハートラインが二次元の世界観を一段と引き立ててくれました。
今回のポージングは、ステージに立つジュニアアイドルの多彩な瞬間を切り取ることを主眼に置きました。マイクを手にして歌うカットでは自信と優しさを瞳に宿し、紫のオーブや受話器を手にした瞬間にはいたずらっぽく小悪魔的な表情へとスイッチ。そして包丁を手にしたカットでは、危険な凶器を握り締めながらも涼しい無表情を保つことで、古明地こいしというキャラクターならではの不気味で魅力的なギャップ萌えを表現しました。
白ホリ撮影は光と影のコントロールがシビアに試され、純白の背景の中でこそ衣装本来の色彩が鮮やかに映えます。画面が平坦にならないよう、座りポーズで脚のラインをすらりと美しく伸ばしたり、身体を前傾させてレンズを見つめる視線を捉えたりと、身体の伸びやかさを意識しました。『東方Project』における古明地こいしの「無意識」のミステリアスな気配を保ちつつ、ジュニアアイドルの躍動感とステージ映えを巧みに融合。グリーンのカラコンと淡いチークによるメイクの調整も二次元の非日常感を引き出す重要な鍵となりました。白ホリのクリアな照明は、黄色いブラウスの布地の風合いや紫のベルトのレザーの艶感を余すところなく浮き立たせてくれました。夜澪夏さんとの撮影は終始楽しく、アングルを細かく検証しながら衣装と小道具のディテールを最大限に引き出しました。紫の球体に描かれた閉じた瞳のまつげ模様は、画面に絵本のような不条理な童話テイストを添えてくれています。マイクに向ける真摯な眼差しから受話器を持ったリラックスした佇まいに至るまで、単なる静止画にとどまらないストーリー性を追求した充実の撮影となりました。