10月4日は天子のキャラクター記念日「天子の日」。今回はカメラマンのシャルルさんと一緒に、『東方Project』比那名居天子のロケーション撮影を行いました。テーマを有頂天変と定め、その世界観に寄り添うべく、衣装やロケーション選びに多くのこだわりを注ぎました。
まずは衣装についてお話ししましょう。この衣装はレイヤー感が非常に豊かです。メインは白の長袖ワンピースで、袖口は広めのフレアスリーブになっており、縁にはレースやプリーツが切り替えであしらわれ、歩くたびに美しくふわりとなびきます。胸元には赤いリボンタイを合わせ、スカート部分は切り替えデザインで、濃い色の生地に小花柄や幾何学模様が施され、多重のプリーツと相まって全体的に華やかでありながら愛らしさを失わないロリータスタイルを呈しています。ウエストの黒いコルセットベルトと金属バックルのアクセントが、衣装に適度なハードさをプラスしています。ウィッグには高彩度の鮮やかなブルーを選び、ぱっつん前髪と腰まで届くロングヘアに整えました。頭にはダークトーンのレトロな帽子をかぶり、帽子の両サイドにはピンクの球体小道具と青い花があしらわれ、天子の定番の要素をしっかりと踏襲しています。
小道具の面では、今回は緑の葉がついたピンクの桃の小道具を特別に用意しました。桃はこのキャラクターの設定において特別な意味を持っているため、撮影中も存分に活用しました。ロケーションは樹林の中に位置し、木製の手すりがある場所を選びました。私は手すりに座り、足を組み、片手で桃の小道具を高く掲げて視線を上に向けました。カメラマンはローアングルを採用してくださり、散らかった背景をカットするだけでなく、スカートの裾のレイヤーを完璧に表現してくれました。この体勢をキープするには体幹の力が必要でしたが、仕上がりはとてもリラックスした雰囲気に仕上がっています。
光の表現はこの写真セットの大きな見どころです。当日は日差しが非常に強かったため、あえて逆光のアングルを探しました。木々の隙間から陽光が降り注ぎ、画面の上部に広範囲の白い光暈(ハレーション)を作り出しました。逆光での撮影は顔が暗くなりがちですが、カメラマンさんがアングルを微調整して木陰で自然な陰影を作り、顔のハイライトを保ちながら、画面全体に霞がかった幻想的な雰囲気を持たせてくれました。ドレスのプリーツも逆光の中で非常に透明感ある輝きを見せています。
撮影の間、私たちはポーズの細かなニュアンスについて絶えずコミュニケーションを取り合いました。天子というキャラクターは、傲慢さとどこか純真な子供っぽさを併せ持っています。その状態を表現するため、あえて甘く微笑むようなポーズは避け、木々の葉を見上げたり、手元の桃を見つめたりと、自然でどこか気だるげな視線を意識しました。右手を高く掲げる動作とわずかにあごを上げた仕草を合わせることで、キャラクター特有の奔放で少しわがままな、かつ無邪気な独特のオーラを伝えようと試みました。
今回の撮影はおよそ2時間続き、森の中でいくつかの異なるカメラアングルを探しました。「有頂天変」というテーマを現実のロケーションで完全に再現するのは容易ではありませんが、衣装、小道具、そして光と影の融合を通じて、三次元の世界にあの広大で幻想的な空気感を創り出せるよう尽力しました。この写真セットを無事に撮り終えることができたのは、カメラマンさんのコントロールと事前の準備があったからこそです。キャラクター記念日の撮影は、毎回そのキャラクターとの深い対話のように感じられ、衣装や表情を通じて彼女に近づいていくプロセスそのものが非常に魅力的です。この記録を通じて、皆様に有頂天の息吹を感じていただければ幸いです。