今回撮影したのは『アークナイツ』のイースチナのJRコラボ衣装です。このキャラクターに詳しいプレイヤーならご存知の通り、ゲーム内でのイースチナはウルサス学生自治団の一员であり、普段はとても知的な学者肌のイメージです。しかし、今回のJRコラボバージョンでは、可愛い要素やライトレトロな要素が多く取り入れられており、普段は真面目なガリ勉キャラが一瞬にしてモフモフとした探偵のクマさんに変身しています。この衣装は手元に届いた時から質感がとても良いと感じており、特にブラウンのケープとチェック柄プリーツスカートの組み合わせは、英国風の気品がありながらも重苦しく見えません。
この「探偵」と「学者」という設定に合わせるため、カメラマンの可嵐(カラン)先生は、非常にクラシックなレトロ調の木製書斎を撮影場所として選んでくれました。ダークカラーの腰壁、壁に掛けられた額装の美しいレトロな油絵、そして古い本がぎっしりと詰まったディスプレイ棚など、空気感が完璧でした。このようなシチュエーションの中で、使い込まれた赤茶色のハードカバーノートと黄銅の柄の拡大鏡を手にしていると、本当にウルサスのアーカイブを調べているイースチナ自身になったかのような気分に浸れました。
メイクやスタイリングの面でも、いくつかのディテールにこだわりました。グレーのウィッグは少し淡い色合いですが、だからこそクリーンで透明感のあるメイクを綺麗に引き立ててくれます。丸眼鏡はこのスタイリングの魂の一つで、一瞬にして知的な雰囲気を格上げしてくれます。「クマさん」としての可愛い属性に合わせるため、帽子にあしらわれた白い獣耳と黒いリボンが絶妙なアクセントになっており、本来は理知的な衣装にさりげないチャーミングさを添えています。ケープの裾や襟元のフリルシャツも綺麗に整え、身体を動开した時に衣装のシワが自然なドレープを描き、生硬に見えないように配慮しました。
今回の写真集はレタッチのスピードが非常に早く、全体のトーンは暖かみのあるイエローに決定しました。よく知られている通り、レトロな書斎の光というのは処理を誤ると暗く沈んだり、グレーがかって見えたりしがちです。そのため、後期のカラー調整では、暗部のディテールをあえて残しつつ、ハイライト部分を明るくすることで、肌を白く透き通らせ、衣装の質感もしっかりと表現できるようにしました。特にあのノートは、温かみのある光の下でレトロなレザーの質感を魅せてくれます。この写真を撮影している時、「イースチナのような比較的『マイナー』なオペレーターのコスプレをする人って本当にたくさんいるのかな?」とふと考えていました。しかし、実際にやり終えてみると、こうしたマイナーなキャラクターこそ自由度が非常に高く、型にはまった「再現」に迎合する必要がなく、自分なりのキャラクター解釈から出発して、自分だけの二次元ファッションのスタイルを表現できるのだと気づきました。このレトロな写真の雰囲気は本当に気に入っています。
撮影の際は、ポージングを豊かにするためにたくさんの小さな小道具を活用しました。例えば、拡大鏡を掲げて観察するような仕草は、探偵の設定に合致しているだけでなく、姿勢のラインを美しく引き伸ばし、画面が硬くなりすぎるのを防いでくれます。また、本を抱えてレンズを見つめる姿及、本棚の前でうつむきながら本をめくる空気感などは、彼女が持つあの静かで内向的な性格のベースにとてもよくマッチしています。足元には黒のニーハイソックスに黒の革靴を選びました。この組み合わせは視覚的な重心を下に移動させ、脚のラインを綺麗に見せることができ、全体をよりシャープな印象に仕上げてくれます。
アークナイツのコスプレをする楽しさというのは、単に外見が似ているということだけでなく、写真を通じてそのキャラクターの神髄を表現できるかどうかにあります。『アークナイツ』におけるイースチナのストーリーはそこまで多くはありませんが、学問に没頭し、少し天然でありながらも非常に信頼できる彼女の性格が私は大好きです。今回、彼女のコラボスタイリングを撮影できたことは、私にとっても小さな願いが叶った瞬間でした。この写真集は準備から撮影、そしてレタッチに至るまで、全体のプロセスが非常にスムーズに進み、カメラマンさんやサポートスタッフの連携に深く感謝しています。今回の造型が皆さんに普段とは少し違う新鮮な感覚を届けることができ、マイナーなキャラクターが一花咲かせるきっかけになれば幸いです。