今回の「小さな桜の妖精」のスタイリング撮影は、実は心の中でずっと楽しみにしていた計画でした。この衣装の原型は『カードキャプターさくら』クリアカード編のコミックス表纸(16巻)から来ており、クラシックな花の要素と魔法の杖が織りなすファンタジー感が、撮影全体をピンク色の空気で満たしてくれました。
今回の2枚の完成データについて、個人の好みとしては実は少し異なる魅力(傾向)を感じています。1枚目の最終的な表情と佇まいは自分でも特に満足しており、さくらちゃんらしい生き生きとした少女感を上手く捉え、瞳の中の輝きが原画の持つあの澄んだ優しい空気感に見事にマッチしています。一方、2枚目にはまた別のサプライズがあり、手元にあるピンクのリボンがちょうど風に舞い上がり、折り重なるアールが極めて自然で、画面に自由気ままな動的息吹(呼吸感)をプラスしてくれました。
衣装やスタイリングのディテールに関しては、今回かなりのこだわりを詰め込みました。頭部の花冠は、数十輪のピンク和淡いブルーの造花をすべて手作業で編み込んだものです。シルエットをより自然に見せるため、一輪一輪の花の位置を念入りに配置し、原画にある花冠のあのボリューム感と対称性を追求しました。襟元から広がるプリーツのシフォン袖は非常に軽やかな素材で、手を上げたり振り返ったりした際、スカートの裾にあしらわれた高密度の花々も動きに合わせて優しく揺れ動きます。スカート自体にはある程度の重量感がありますが、レンズを通した全体の佇まいは非常に神聖(仙気)で軽やかです。オーダーメイドの魔法の杖を合わせ、トップのサファイアと純潔を象徴する白い羽の細部には手作業でグロスバーニッシュ(光沢油)処理を施し、太陽の光の下でかすかにきらめく反射感を出しました。
撮影は屋外のバラ園を選んだため、自然光は非常に十分でしたが、同時にトップライト(真上からの光)によってきつい影ができやすいという問題もありました。幸いにもカメラマンさんがレフ板を使って顔の乱反射(拡散光)を綺麗に補ってくれたおかげで、顔立ちの光と影の移り変わりがより柔らかくなり、全体の空気感がさらにクリアに引き立ちました。
レタッチ(後期)の色调补正では、全体の色彩の方向性をあえてコントロールし、彩度を大幅に上げることはせず、スカートの裾や花冠に見られるピンクとブルーが織りなす柔らかなグラデーションをそのまま残しました。これにより、作品が不自然(失真)にならず、魔法少女が本来持つ純粋なファンタジースタイルに寄り添うことができました。今回の撮影を通じて、衣装の再現度に対する理解が本当に深まりました。さくらちゃんの些細な手の仕草や立ち姿一つにいたるまで、現場で何度も検証を重ねました。