【チルノコスプレ】東方Project東方二次設定 渓谷に舞う氷精と蛍火 - 1 枚目
【チルノコスプレ】東方Project東方二次設定 渓谷に舞う氷精と蛍火 - 2 枚目
【チルノコスプレ】東方Project東方二次設定 渓谷に舞う氷精と蛍火 - 3 枚目
【チルノコスプレ】東方Project東方二次設定 渓谷に舞う氷精と蛍火 - 4 枚目
【チルノコスプレ】東方Project東方二次設定 渓谷に舞う氷精と蛍火 - 5 枚目
【チルノコスプレ】東方Project東方二次設定 渓谷に舞う氷精と蛍火 - 6 枚目

今回のロケ地には深山幽谷の渓流を選びました。『東方Project』東方二次設定ならではの、瑞々しい自然美と幻想的な空気感を表現するためです。チルノとリグル・ナイトバグの魅力を余すところなく捉えるため、事前に天候や水流の状況を入念に調べ、水遊びでずぶ濡れになることを見越して予備のウィッグや靴も2セットずつ用意して挑みました。

まずはチルノのスタイリングから。ブルーのグラデーションウィッグは事前のカットとセットに約2時間を費やし、妖精らしいふんわりとした空気感を出すために根元からスプレーをしっかり吹き込んで固定しました。背中に背負った氷の結晶の翼は透明なアクリル素材で仕立てられており、太陽の光を浴びて七色に乱反射しますが、装着したまま歩くと木の枝に引っかかりやすいため、水辺を移動する際は細心の注意を払いました。ドレスは幾重にも重なるフリル仕立てで、裾が水を含むと途端にずっしりと重くなるため、入水時は基本的に裾をつまみ上げての撮影となりました。

一方のリグル・ナイトバグは比較的軽快な装いでまとめました。頭の触覚パーツは布で包んだソフトワイヤー製で、軽量で負担が少ないものの、風が吹くと髪に絡まりやすいためこまめな手直しが欠かせませんでした。セーラーカラーのトップスに大振りのベルスリーブという王道のデザインですが、水辺での足さばきを考慮してボトムスはコンパクトな構造にし、白のクルー丈ソックスとローファーを合わせることで岩場でも動きやすいよう工夫。黒のミニショルダーバッグはスタイリングのアクセントとしてだけでなく、メイク直し道具やスマートフォンを入れる実用的なアイテムとしても重宝しました。

撮影で最も過酷を極めたのは、やはり冷たい渓流の中でのシーンでした。気温は高かったものの山から湧き出る水は骨身にしみるほど冷たく、足を踏み入れた瞬間は思わず息を呑むほど。とりわけ水しぶきを跳ね上げるテイクでは水滴がレンズや顔に容赦なく降りかかり、メイク崩れとの戦いになりました。カットの合間にティッシュで優しく水分を抑えてパウダーを重ね、即座にリカバリー。流れる水の中でバランスを維持しながら軽やかなポーズをキープするには、強靭な体幹の持続力が試されました。川底の岩にはびっしりと苔が生えており、少し気を抜くと滑ってしまうため、一歩一歩を慎重に踏みしめながら進行しました。

石段のシーンで登場するランタンは、その場の閃きで急遽追加したプロップです。夕暮れ時を迎えて木漏れ日が薄暗くなる中、ランタンが放つ暖色の光が顔の輪郭を優しく浮かび上がらせ、周囲の深い青緑の森や清流と息を呑むコントラストを描き出してくれました。ふたりで石段に腰掛け、ランタンの灯火を見つめ合っていると、本当に幻想郷の世界に迷い込んだかのような錯覚を覚えました。

水しぶきが舞い上がる決定的な瞬間を切り取るため、自ら冷たい川に伏せて何度もシャッターを切り続けてくれたカメラマンの菲思(フェイス)さんの情熱と忍耐に心から感謝しています。レタッチの色調設計についても時間をかけて対話を重ね、渓谷外景が持つ瑞々しい青緑のトーンを忠実に残しつつ、顔周りだけを自然にトーンアップさせることで、フィルムライクな奥深い質感に仕上げました。

衣装の仕込みから現像・仕上げに至るまで1ヶ月近くを費やした大作となりましたが、完成した写真を目にした瞬間、胸がいっぱいの達成感に包まれました。東方二次設定が紡ぎ出す涼やかな夏の記憶が、皆さんの心に届くことを願っています。