今回は『ギルティクラウン』の楪いのりの黒羽のスタイリングに挑戦しました。ずっと前から叶えたかった念願がようやく叶いました。アニメの放送からはずいぶん年月が経ちましたが、今でもサウンドトラックを聴くたびに、あの独特で儚げな空気感に深く心を動かされます。だからこそ、2025年の今になっても、この衣装で撮影することを決めました。
まずは衣装についてお話しします。この黒羽のスタイリングの最大の特徴は、広範囲にあしらわれた黒い羽と半透明のチュールの切り替えです。衣装を手にした時、思ったよりも軽いという印象でしたが、羽のボリューム感は抜群でした。撮影中に最も気を配ったのは羽の形です。少しでも潰れたり丸まったりすると、本来の儚い雰囲気が台無しになってしまいます。軽やかさを表現するために、スカートの裾はアシンメトリーなカッティングとチュールを採用しており、動くたびに美しい躍動感が生まれます。ただ、本物の羽と薄手の生地の組み合わせなので、スタジオ内を移動するのは少し大変でした。特に素足でセットの上に立つため、小道具や花びらに足を取られないよう注意が必要でした。
ヘアメイクも今回の撮影の重要なポイントです。ピンクのロングヘアに毛先の赤いリボンは、一目でそれと分かる高い再現性があります。黒羽というテーマに合わせて、メイクの彩度はあえて低めに抑え、ベースメイクはより透明感のあるマットな質感に仕上げました。その分、視線の中心となるアイメイクにこだわり、赤いアイシャドウと同系色のカラーコンタクトレンズを使ってキャラクターの赤い瞳を再現しました。儚げでありながらも、どこか危険な香りをまとった眼差しを表現できればと思いました。全体のクールな雰囲気に合わせて、肌のトーンもいつもより色白に仕上げています。
今回のコスプレ撮影では、幻想的なシーンの作り込みにも特にこだわりを詰め込みました。広範囲に敷き詰められた薄紫色の布をベースに、周囲をピンク紫の花々で囲み、散りばめられた赤いバラの花びらと鮮やかなコントラストを描いています。画面左側に配置した白い古典的なローマ柱と、その上にある白い鳩のオブジェが、平面的な背景に奥行きと神聖な雰囲気をもたらしてくれました。会場全体のレイアウトは「黒・白・紫・赤」のメインカラーを中心に構成されており、これらはすべて楪いのりというキャラクターを象徴する重要な視覚的言語です。
この写真集の中で一番気に入っている構図は、実は1枚目の俯瞰(ハイアングル)撮影です。横たわった状態でのポージングは、体のラインをコントロールするのがとても難しく、羽の山の中で「リラックスしつつも締まりのある美しい姿勢」を見つけなければなりませんでした。黒い羽の無造作な美しさ、散らばるバラの花びら、そして上空からのカメラアングルが合わさり、あの古典的な儚い美しさを最大限に引き出してくれました。周囲にはたくさんの小道具や花があるため、コスプレイヤーとして瞬時に完璧なポーズを作るのは難しく、花びらや羽の隙間から最も心地よいポジショニングを探る必要がありました。根気強くシャッターを切り、最も自然な瞬間を捉えてくれたカメラマンさんには本当に感謝しています。
写真を整理しながら、準備から本番までのプロセスを改めて振り返り、2025年の自分への満足のいく成果を収めることができたと感じています。これからもこの情熱を忘れず、様々なスタイリングやスタイルに挑戦し続けていきたいです。