この紫色の蠱師の衣装に身を包み、部屋いっぱいの藤の花と蝶の影の中に腰を下ろして、ようやく五毒弟子としての実感が湧いてきました。今回の撮影では、あえてダークトーンの幽玄なブルーの背景を組み、一筋の暖色系のサイドライトで紫色のシフォンカーテンとスカートの裾のテクスチャを美しく透かせました。
画面に映る蝶の小道具はかなりの重量があり、斜め上に静止させるために、現場でいくつものスタンドを調整するのに一苦労しました。また、一見軽そうに見える銀色の髪飾りや流蘇(フリンジ)も、重心のバランスを整えるだけで30分もかかってしまいました。幸いにもカメラマンさんがアングルを捉えるのが非常に上手く、特にいくつかの座り姿のクローズアップでは、視線や手の絶妙な脱力感が完璧でした。クールな表情と相まって、五毒の持つ「正でも邪でもある(亦正亦邪)」独特なオーラを見事に引き出してくれています。髪飾りには、たくさんの細かな銀の鈴と同系色のリボン(織帯)をあしらいました。これらの細部が持つ質感だけで、画面を十分に持たせることができます。骸骨や枯れ木の枝の演出も加わり、深い谷の奥林、万蠱が夜を行くようなおどろおどろしくも美しい世界観を作り上げました。
この衣装は外側こそひらひらと风になびいて見えますが、インナーとコルセット(腰封)が非常にタイトに作られています。凛とした美しい姿勢をキープするために丸一日撮影したので、夕方に撤収(收工)する頃にはさすがに肩が少し凝ってしまいました。ですが、完成した写真を見ると、すべての煩雑な準備の苦労が完全に報われたと感じます。紫という色は確かに写真でレイヤー感を出すのが難しく、油断するとのっぺりとした単調な絵面になってしまいます。そのため、私たちは大量の漫反射光を使ってグラデーションを作り、暗部からハイライトにかけて紫色の滑らかな移り変わりを表現しました。写真全体の空気感は、後から施すデジタルエフェクトに頼るのではなく、現場のリアルな小道具と本物のスモークによる演出で作り出しました。ひたすらに質感のある蠱師の姿をお届けしたかったのです。貴方も、私と共に蠱の道へ落ちてみませんか?画面の至る所に散りばめた、言葉にできないこだわりを感じていただければ嬉しいです。今回の作品は、私にとっても特別なお気に入りの剣網3コスプレであり、これからも大切にしていきたい古風コスプレの記録です。