冬次郎さんとのコラボレーションによる今回の作品は、『東方星蓮船 〜 Undefined Fantastic Object』のナズーリンです。メッシュを入れたシルバーグレーのウェビィなショートウィッグに、このロリータ風のバイカラードレスと長い尻尾を合わせたスタイリングは、ずっと前から挑戦したかったものでした。ロケ地には屋外の礫河原を選び、ちょうど黄昏時が訪れる前の曇り空の光線も相まって、周囲全体がディープブルーの寒色系トーンに包まれ、作品にとても静謐なベースの空気感を与えてくれました。
手にしたレトロな提灯は今回の撮影におけるキーアイテムです。それ自体がLED光源になっており、スポット的で暖かみのあるオレンジ色の光を放つため、ローライトな屋外では非常に強いコントラストを生み出し、顔立ちのディテールや衣装のレースの縁をピンポイントで美しく照らし出してくれました。アイメイクには透明感があり微細なラメが煌めくゴールドブラウン系をセレクトし、この光源の下で厚塗り感を出すことなく、ナチュラルなハイライトを反射させています。あのもこもこしたブルーの尻尾は、実は何度も改良を重ねており、内部の芯材を強化することで、屋外のゴツゴツした礫の上でもこの自然で美しい曲線の弧をキープできるようになりました。実際の撮影時は、あの白いシンクのような容器の縁にしゃがみ込み、片手で提灯を持ってアングルをコントロールしつつ、もう片方の手で黒い長い鉄の棒を組み合わせてインタラクティブなポーズを取る必要がありました。パフスリーブがとても大きいため、手を挙げたり体をひねったりするたびに、袖やショールの重なり具合をきれいに整え直さなければなりませんでした。
カメラマンの冬次郎さんは、提灯の光が顔に優しく反射する暖かなニュアンスを切り取るため、ほぼ地面に這いつくばるようなローアングルを探しながら、長い時間をかけてシャッターを切ってくれました。最終的に厳選した4枚の完成カットでは、提灯の明かりだけをメイン光源とし、大口径の単焦点レンズで背後の雑多な林を美しくボカすことで、視覚的な重心を人物の顔立ちと上半身に完全に集中させています。低照度での撮影だからこそ、肌の質感がむしろしっとりと瑞々しく写り、寒暖色のコントラストも階調飛びを起こすことなく、全体のトーンが見事に調和していて非常に心地よい雰囲気のある写真に仕上がりました。ポージングのバリエーションや提灯を掲げる高さの違いは、キャラクターが探索のミステリアスな空気感の中で見せる情緒の移り変わりをそれぞれ表現しています。私のメイクや衣装、小道具の表現を通じて、皆さんに東方Projectのテーマにおける、また一味違った新しい魅力を感じていただければ嬉しいです。