『さんかれあ』のロケ撮影は、ずっと私のバケットリスト(やりたいことリスト)の一つでした。今回、梅州で素晴らしく咲き誇るこのエンドレスサマーのエリアに出会い、迷わずこのチャンスを掴みました。2026年になってようやくこの懐かしい作品のキャラクターを撮影できましたが、あの頃の大好きな気持ちは少しも変わっていません。
事前に礼弥の持つ、生死の境界線に漂う独特な雰囲気を再現するため、あえて赤いカラコンを合わせました。紫と白を基調としたセーラー服にブルーのリボンが加わることで、色彩的にどこか少し冷ややかな視覚的コントラストを表現しています。梅州のアジサイは非常に見事に咲いていて、青紫色の花びらが幾重にも重なり、背景の広大な緑のトーンを絶妙に落ち着かせてくれます。撮影当日の天気は移り変わりが激しく、時折しとしとと細雨が降ってきましたが、それが「ゾンビ美少女」である礼弥のどこか憂いを帯びた空気感に、驚くほどマッチしてくれました。
透明な傘を差してベンチに座っているカットでは、シャッターを切った瞬間に傘の表面の水滴が天然のレフ板のようになり、画面にみずみずしい空気感をプラスしてくれました。花の中に横たわって下から見上げる仰角での撮影は、実はかなりのテクニックが必要です。葉っぱに髪の毛が絡まないようにコントロールしつつ、花の隙間から差し込む光が均一になるアングルを探さなければなりません。カメラマンさんも地面に這いつくばってベストな位置を探してくれて、本当に大変でした。
この作品の二次元コスプレをするたびに、キャラクターの表現について改めて深く考えさせられます。礼弥の感情は内に秘められつつも非常に強いインパクトを持っているので、レンズの前ではあえて大げさなポーズを避け、眼差しや仕草を通じて、静けさの中にある決意と執念を伝えるように意識しました。花に囲まれたさんかれあは、外の喧騒に満ちた世界とは、まるですべてを隔てる一枚の透明な境界線があるかのようです。ロケ撮影の光や環境はコントロールできませんが、だからこそ、作り込まれたスタジオ撮影のような不自然さが削ぎ落とされました。この一連のカットから、エンドレスサマーと礼弥の間に漂う、あのひんやりとした清涼感と静けさを皆さんに感じていただければ嬉しいです。本当に素晴らしい梅州での撮影の思い出になりました。