今回のロケーションには富士山河口湖を選びましたが、晩秋の景色は期待を裏切らない素晴らしさでした。実はこの衣装は、デザインの型紙から最終的な制作完成に至るまで、前後にかなりの時間を費やしています。特に生地の選定や細かなアクセサリーのディテール処理にはこだわり、伝統的な紋様の入った織錦を探して合わせました。撮影当日は天気に非常に恵まれ、イチョウの葉の隙間から日差しが降り注ぎ、過度な人工の補光をほとんど使わずに非常にナチュラルな輪郭光を作ることができました。フォトグラファーさんのアオリのアングルにより、背景の青空と金黄色の木の葉が見事に融合し、木製の奉納灯籠や赤い立柱も雰囲気のある美しい被写界深度を演出してくれました。手にした金色の円環の小道具は、実際に持つと少し重量感があり、撮影時は腕をしっかり安定させつつ、視線の方向もコントロールしなければなりませんでした。木の葉の隙間から漏れる木漏れ日を捉えるため、私たちは立ち位置やポージングを何度も微調整しました。古木の下に佇むと、自然と人工物が美しく調和した静けさを肌で感じることができます。現地には他の観光客の方々もいましたが、できるだけ人の少ないアングルを狙って構図を組みました。衣装の白い広袖は逆光の中で非常に軽やかに映え、紫のベストや腰元の鈴の装飾は日差しの下で美しいレイヤー感を見せてくれます。今回の東方Project向け衣装での旅は、単に富士山の撮影を行うだけでなく、富士山の秋風を肌で感じることもでき、総じて非常に充実した和風コスプレの撮影体験となりました。これらの写真を通じて、秋ならではのナチュラルで純粋な素材感が伝われば幸いです。何と言っても、自分の手で衣装を作り上げ、このような美しいシチュエーションに身を包んで秋のロケーション撮影を完遂できたこと自体が、私にとって非常に特別な充実感をもたらしてくれました。