本編(正片)の撮影に行ってきました!何事もなく終わるはずもなく、案の定ハプニングが発生。現場に着いてからブレスレットとレッグリングを忘れてきたことに気づき、バッグの中の小道具を見つめながら心の中でため息をつきました。このうっかり癖はいつになったら直るのやら……。
今回撮影したのは『Fate/Grand Order(FGO)』の雨神テノチティトラン コスプレです。まずはメイクから触れると、キャラクターの特徴が非常に際立っているためアイメイクに特別な工夫を凝らしました。下まぶたに鮮やかな赤のグラデーションを施し、ウィッグの黒から青へのブルーのハイライト(グラデーションメッシュ)と合わせることで、二次元ならではの空気感が一気に立ち上がりました。大きな青白のリボンがあしらわれた白いツバ広ハットはこのスタイリングの魂であり、写真映え抜群でしたが、野外の風が強かったため手でツバをしっかり押さえる必要があり、撮影時の大きな難所でもありました。
撮影では白いドレス(白ドレス)を身に纏い、3つの大きな金属プレートが付いた存在感のあるネックレスを合わせました。ブレスレットとレッグリングを忘れてしまったため、ポージングで細部の欠落をいかに補うかを常に考え続けました。フルセットだからこそパーツが足りないと少し不安になりますが、幸いこの衣装本来のオフショルダーデザインが非常に個性的で、キャラクターの気品を十分に引き出してくれました。青空と白い雲が広がるロケーションと相まって、画面全体の青白の配色がとても清々しく映えました。
ポージング中は身体の重心を細かく調整し続けました。ボリューミーなスカートの裾とツバ広ハット、さらに足元のヒールサンダルで不安定な足場に立つため、バランスを崩して転倒しないよう慎重に重心を見極めました。どこか高慢でアンニュイな神格の雰囲気を醸し出すため、眼差しの向け方や手元の所作にこだわり抜きました。モニターでプレビューを確認した際、手応えを感じる魅力的なアングルがいくつも収められていました。
テノチティトランのキャラクター性が撮影に多くのインスピレーションを与えてくれました。『Fate/Grand Order』における彼女ならではの雨神としての気品は水のエレメントを連想させる必要があり、現場に本物の雨は降っていなくとも、澄んだ青白の色彩とふわりと舞うドレスの躍動感を通して清らかな世界観を表現できました。今回はすべての小道具を完璧に揃えることは叶いませんでしたが、アングル選びとレタッチにより、本編全体として非常に満足のいく仕上がりとなりました。
撮影プロセス自体がちょっとした冒険のようで、キャラクターを演じる際に注ぐべき細部への気配りを改めて実感しました。長いまつげや下まぶたの赤いアイシャドウ、大きな帽子の下からのぞくヘアスタイルなど、こだわりのメイク処理が最終的な画面に上質な重厚感をもたらしてくれました。アングルを変えながら光を追い求める作業は大変でしたが、完成した色彩と空気感を目にした時、すべての努力が報われたと感じました。次回は必ず持ち物チェックリストを作成し、すべての小道具を確実に現場へ連れていきたいと思います。